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まろやかな栗の甘みがやみつきになる、秋の味覚
良質な恵那栗をはじめとする、栗の産地として知られる岐阜県の恵那地方。この地の秋の味覚として毎年9月から翌3月頃まで限定販売される和菓子「栗きんとん」の季節が、今年もやってきました。
栗きんとんは、炊き上げた栗の実を練って裏ごしし、栗の形に茶巾絞りしたお菓子で、栗の甘露煮で作るおせち料理とは別物。練った栗の食感と、まろやかな甘みが何ともいえないおいしさで、一度食べるとやみつきになること間違いなしです。地元ではたくさんの和菓子店が、それぞれ工夫をこらして、栗きんとんを販売しています。
中でも「栗きんとんの発祥地」として名乗りを上げている中津川市では、JR中央本線の中津川駅前のにぎわい特産館で、有名店の栗きんとんを集めて販売。ばら売りはもちろん、14店舗の味が楽しめる「栗きんとんめぐり」という食べ比べセットもあって、私が訪ねたときは、人気商品が夕方には売り切れてしまうほどの人気でした。
栗きんとんは生ものなので長く日持ちせず、そのため新鮮な栗きんとんをいただくなら現地に行くのがベストだと思うのですが、それでも、にぎわい特産館の食べ比べセット「栗きんとんめぐり」や、栗きんとんの元祖のひとつといわれる「すや」さんなど、通販を行っている店舗もあるようです。お取り寄せでぜひ、岐阜の和栗のお菓子のおいしさを味わってみてください。
※掲載情報は 2015/10/07 時点のものとなります。
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キュレーター情報
各国・郷土料理研究家
青木ゆり子
雑誌「ぴあ」等の記者を経て料理に目覚め、2000年に「世界の料理 総合情報サイト e-food.jp 」を創設。以後、各国の「郷土料理」をテーマに、サイト運営、執筆、レシピ研究および開発、在日大使館・大使公館での料理人、料理講師等などに携わる。
地方色あふれる国内外の郷土料理の魅力を広く伝えるとともに、文化理解と、伝統を守り未来につなげる地域活性化をふまえて活動を行っている。
「世界の料理レシピ・ミュージアム」館長。著書「しらべよう!世界の料理 全7巻」(ポプラ社)、
「日本の洋食~洋食から紐解く日本の歴史と文化」(ミネルヴァ書房)。