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暑中見舞いとは1年で最も暑い時期に相手の健康を気遣い、訪問したり手紙を出したりすることです。1年に一回ということと、夏の暑さのなかでの贈りものは、選ぶモノにも気を使うところ。手堅くいきたいけど、新しいものも気になる、結局迷ってしまう……。という「迷いのスパイラル」に陥ってしまっていませんか？
グルグルとまわりまわって最後の選択として残るのは「あずき」。ほっこりお豆のやさしい味わいと甘さは、日本が誇る甘味の王様。今回は定番ながら「ちょっと違う」ひとヒネリ加えたものや、堂々の伝統を背負った老舗の「あずきの和菓子」を厳選してご紹介します。
包みを開けてひと口、「やっぱりこれだね！」を引き出すための贈りものです。
1：【東京上野】100年以上の歴史がある老舗の和菓子店、うさぎやの「どらやき」
上野にある「うさぎや」は、1913年（大正2年）創業、100年以上の歴史がある老舗の和菓子店です。こちらのどら焼きは、皮の表面がサクッとした食感なのが特徴で、中の粒あんは、煮たあとに味を落ち着かせるために2日間寝かせているとのこと。紹介者の食生活ジャーナリストの岸朝子さんは、できたてが最もおいしいので、友人宅にお呼ばれしたときなどに、上野に寄ってこの「どらやき」を買い求め、手みやげにしていたそうです。売り切れることも多いですが、暑中見舞いでも持っていきた手土産の一つです。
2：【東京銀座】良心的な価格も魅力な空也の「空也もなか」
和菓子でもなかなか通好みの品である「最中」は、江戸時代後期、満月をかたどった「最中の月」という煎餅のようなお菓子がはじまりだそうで、それが省略されて後に「最中」とよばれるようになったといわれています。暑中見舞いでお持ちするなら、歴史あるお店のものをもっていってはいかがでしょか。明治17年創業、銀座にある和菓子屋さん「空也」の「空也もなか」は、着色料などの添加物、保存料を一切使わず全て自家製です。予約必須、銀座でしか購入できない希少な銘菓は、お土産にぴったりです。
3：【東京南青山】いくら食べても飽きのこない「南青山 まめ」の白玉ぜんざい
青山界隈の人には有名な、和菓子屋さんの「南青山 まめ」。こちらでは、季節限定の商品も販売されていますが、今の季節にもってこいなのが「白玉ぜんざい」です。モチッとした「白玉」と小豆のホクホクとした「ぜんざい」、いくら食べても飽きのこない味、と紹介者の眼鏡店ブリンク店主の荒岡俊行さんが紹介してくれています。夏季限定の甘味です。
4：【東京銀座】お店の気配りの姿勢が伝わる、銀座鹿乃子の「花かのこ」
銀座に本店を持つ銀座鹿乃子。こちらの「花かのこ」は「豆」の美味しさを活かした和菓子で、過去に内閣総理大臣賞と農林大臣賞を受賞したこともある銘菓です。紹介者のおもてなしマエストロの佐野由美子さんは、かのこはもちろんのこと自宅用と贈答用で箱を選べるという、お店の気配りの姿勢が伝わる点にもとても共感されています。暑中見舞いで使う品としては、とても気の利いた一品ではないでしょうか。
5：【東京護国寺】行列必至！大人気の群林堂の「豆大福」
田中伶子クッキングスクール校長の中村奈津子さんが、押さえておきたい和菓子として紹介されているのが、豆大福。和菓子屋さんで見かけると必ず買うそうで、その中でも特にオススメのお店が、東京・護国寺にある「群林堂」と京都・上京区にある「名代豆餅 出町ふたば」の豆大福。ふんわり柔らかなつきたての「ふわふわ、もっちもち」なお餅に、甘さ控えめの餡、そしてしっかりお豆の三位一体！両方のお店ともクラシックな大福スタイルの大きめ名作りながら、いくつでも食べられてしまう止まらない大福。暑中見舞いにも喜ばれる時代を超えた和菓子です。
※掲載情報は 2015/07/21 時点のものとなります。
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