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かつお節と生姜醤油とともに冷奴の感覚で
横浜名物や横浜土産で、シューマイと言えば多くの人が「崎陽軒」と即答できてしまう偉大なブランド。個人的にも新幹線乗車時のお弁当やおつまみでお世話になっています(ちなみに同社ではシューマイでもシュウマイでもなく表記は「シウマイ」)。崎陽軒が横浜でその産声を上げたのは1908年のこと。堂々の創業100年超えですね。当時の横浜駅(現在の桜木町駅)の構内での営業許可をもらったのが歩みの第一歩です。同社の“顔”であるシウマイの販売はそれから20年後の1928年からスタート。以後、弁当の開発やレストラン運営、レトルト食品販売など、シウマイや中華料理周辺で企業規模を拡大しながら今に至っています。
そんな崎陽軒のシウマイには、定番の「昔ながらのシウマイ」を始め、「えびシウマイ」「かにシウマイ」などバリエーションがありますが、わたしが注目したのは季節限定シウマイです。現在発売しているのは初夏限定の「とうふシウマイ」。一瞬味が想像しにくいこちら、その名の通り大豆の風味が感じられる豆腐を混ぜ込み、昆布出汁を加えた“和”を感じられる商品です。最大の特長は“冷やし”で食べること!(もちろん温めていただくこともできます)。既成概念に対する同社の挑戦とも取れる“冷やしシウマイ”です。付属品は「からし」ではなく「生姜」「醤油」「かつお節」と、まさに冷奴感覚ですね。冷たいビールと合わせてみましたが、冷奴とは違い肉が入ることでやはりパンチがあり“つまみ度”がアップ!信頼できるブランドの夏の一品でグビグビとビールが進みます。暑い日が続き食欲が落ちがちなこれからのシーズン。さっぱりといただける冷やしの逸品を、手土産にいかがでしょう。
※掲載情報は 2015/06/02 時点のものとなります。
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キュレーター情報
コピーライター、グルメガイド
菅野夕霧
コピーライター、PRコンサルタント、Yahoo!ニュース配信元の『市ケ谷経済新聞』編集長。グルメや酒、沖縄離島旅が趣味。特にランチは“狙い”を定め、日々電車に乗って都内を中心に食べ歩いている。甘いモノを苦手としている関係で、“甘くない”土産の逸品を追求中。現在、All Aboutグルメガイドとして老舗店を紹介する「100年店ランチ」、日本トランスオーシャン航空の機内誌『Coralway』にて、「小さな島の小さな食堂」を連載中。著書に『ヤフートピックスを狙え』(新潮社)など。