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「お待たせしました!それでは開店致します。皆さま本日はありがとうございます!」と辻口博啓シェフの挨拶とともに、わっと拍手歓声がわきおこる。2015年5月12日、「LE CHOCOLAT DE H(ル ショコ ラ ドゥ アッシュ)銀座本店」(以下、アッシュ)がオープンしました。
お店は黒とオレンジのシックなカラーリング。それでいてどこか温かみを感じる雰囲気は、まさに辻口シェフのお人柄のよう。ロゴはカカオの源であるて「一粒のしずく」が モチーフ。カカオの原点は古代から通貨や薬、貴重な飲み物として重宝されてきたので、その素材への想いと敬意あるストーリーです。
店内のショーケースにはボンボンショコラやマカロンがズラリ。ショコラを楽しめるサロンも併設されています。
定番・看板ショコラは「カカオ ブラン ドゥ リリュジョン」
この形状とお味!「カカオ ブラン ドゥ リリュジョン」です。ショコラティエ辻口氏の、看板ショコラのひとつと言っても良いかもしれません。キラキラ輝くジュエリーボックスのよう。かつて、六本木店ができた10年以上前からの定番品です。もはやレジェンド的存在になりつつあるショコラ。黒に近いような濃い茶の色は、ペルー産「幻のホワイトカカオ」がふんだんに入っているからです。まさに「一粒のしずく」。見て、うっとり。食べて、うっとり。素材を最大限に活かした、渾身の逸品とも言うべきものではないでしょうか。試食会ではミニサイズで、来場者の皆さまにご提供されました。
ショコラティエ若林さんのおすすめは和素材がふんだんに
「日本食材を存分に活かしたい。おいしさの世界観を広げたいです」と、辻口シェフ。定番ショコラを頂いた後に「注目している素材は?」、「新作は?」と両方の質問の中で繰り返し仰っていた「日本食材」のキーワード。シェフは2013年、2014年と2年連続でパリで開催されたショコラ品評会で最高評価を獲得されました。世界から更に注目が注がれ、いっそう日本をアピールしたい気持ちも強まったそうです。
「新作おすすめ!合わせたら、あまりの相性良さに驚いちゃってね」とおっしゃるのが、こちらの「納豆NATTO」ショコラです。「え、納豆?」とは心の声、でも頂くと、これがもうとてもおいしいです。今回色々新作を頂きましたが、おいしかったショコラのひとつ。納豆独特の粘り気はなく、香ばしい塩味のドライタイプが入っていて、食べるとカリカリッ。そして最後の口溶けに、ほんのりとろみを感じるような……。それがとってもおいしいです。
「抹茶玄米、柚子もどうぞ」と、ショコラティエの若林さん。どちらも薫りが高く、淡い甘みがおいしいです。「奇をてらいすぎない組み合わせが逆に新鮮かな、とも思っていて。日本の方も海外の方にもリラックして食べていただけるような味が理想」。そう仰る通り、上質な素材がバランス良くかけ合わさったショコラに、温かく柔らかな魅力を感じます。
サロン限定メニューは、アツアツのタルトショコラ
最後のご紹介は、こちら。サクサクッ とろ〜ん。濃厚なショコラと軽い食感の「タルトショコラ」です。温度が高まると一層薫り良さが広がりますよね。このお楽しみを頂けるのは店内サロン5席でのみ、まさに限定品。お店に行かれたら、ぜひどうぞ。
※掲載情報は 2015/05/21 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードジャーナリスト
里井真由美
2012年食専門家として独立。グルメ誌で連載開始、世界15カ国以上のレストランに着物で伺うスタイルが話題に。テレビ番組はコメンテーターやグルメレポート等2年間で70以上に出演。現在「jcom街声!グルメランキング」レギュラー出演中。
最近では講演、大学講座、コンテスト審査員、日本の食文化を高めるべく海外のクールジャパンセレモニー出席や、お米の世界大会審査員等国際的に活躍の場を広げ、2015年ミラノ万博日本館のオフィシャルサポーターにも任命される。
<兼任>
◎(社)日本ソイフードマイスター協会顧問
◎ 日本の食の親善大使「食のなでしこ」
◎ 米食味鑑定士、唎酒師、オリーブオイルソムリエ
◎ ASEAN食のコンシェルジュ
◎ 「たべあるキング」和食・フレンチ・アジアン担当
【テレビ出演】
■NHK「美の壷」■テレビ朝日「関ジャニの仕分け」■日本テレビ「メレンゲの気持ち」■フジテレビ「笑っていいとも」■TBS「花まるマーケット」他