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ジャーサラダを思わせる京食材による美しい層
清涼感を誘う京食材による美しい層
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京都の老舗料亭の下鴨茶寮。創業は1856(安政3)年です。まぁ、京都では「まだうちは150年ですわ」と他の土地とは“老舗”のとらえ方が違うのかも知れませんが、世界文化遺産・賀茂御祖神社(下鴨神社)の包丁人を平安時代から務めてきた佐治家が創業。最近、放送作家の小山薫堂さんが同店の代表となったことでも話題となっていますね。現在、茶懐石や京料理の提供のほか、高級食品加工・高級贈答品など手がけているので、その味は都内の百貨店などで手軽の購入可能です。今回は私が注目したのは、惣菜の「夏野菜と魚そうめん」。流行りの“ジャーサラダ”を思わせる美しい層が重なるビジュアルは、なかなかのインパクトです。
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内容は一番下に温玉。その上に出汁のジュレ、魚そうめん、トマト、オクラと錦糸卵、赤と黄色のパプリカや玉ねぎ、きゅうりが彩りある層を作っています。そして一番上に夏の京都らしさの象徴・鱧(ハモ)という構成。カットされた星形のオクラがいいアクセントになっていますね。まずは見た目から楽しませてくれます。食べ方は付属のスプーンなどでよくかきまぜて、という案内通りに別皿に移してから混ぜ混ぜと……。そのままスプーンで口へ運ぶと、出汁の効いた爽やかな舌触り。さまざまな食感があり飽きが来ないですね。おやつとしてもいいですが、おかずの一品、ビールや冷酒のお供としても“いい働き”をしてくれそうです。ジャーサラダ?と早とちりしそうで、実は京風そうめんという逸品を、手土産にいかがでしょう。
※掲載情報は 2015/08/03 時点のものとなります。
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キュレーター情報
コピーライター、グルメガイド
菅野夕霧
コピーライター、PRコンサルタント、Yahoo!ニュース配信元の『市ケ谷経済新聞』編集長。グルメや酒、沖縄離島旅が趣味。特にランチは“狙い”を定め、日々電車に乗って都内を中心に食べ歩いている。甘いモノを苦手としている関係で、“甘くない”土産の逸品を追求中。現在、All Aboutグルメガイドとして老舗店を紹介する「100年店ランチ」、日本トランスオーシャン航空の機内誌『Coralway』にて、「小さな島の小さな食堂」を連載中。著書に『ヤフートピックスを狙え』(新潮社)など。