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「最中」は、江戸時代後期、満月をかたどった「最中の月」という煎餅のようなお菓子がはじまり。それが省略されて後に「最中」とよばれるようになったといわれています。全国各地にありとあらゆる味わい・形の最中がある中、今回は手土産・お祝いとして最適な「最中」を3つご紹介します!
1:予約必須・希少な東京銘菓「空也」のもなか
明治17年創業、夏目漱石も好物だったことでも有名な和菓子屋さん「空也」。「良いものを価格を抑えてお届けする」を信条に、銀座のビルで餡作りから包装、販売までの全てを手作りで行い、作ったものは全てその日のうちに売り切ります。
着色料などの添加物、保存料を一切使わず、全て自家製。名物の「空也もなか」は、餡子を包む香ばしい焦がし皮が特徴的。かねやひょうたんを叩きながら行う空也念仏「鉢叩き」に由来し、ひょうたんの形をしています。10個入り千円と良心的な価格。予約必須・銀座でしか購入できない希少な銘菓は、お土産にぴったりです。
2:相撲には欠かせない○○の形をした最中
老舗和菓子屋「庄之助」の「二十二代庄之助最中」。「庄之助」は立行司である第22代 木村庄之助の子孫にあたる方が営業している老舗で、歴代木村庄之助が古くから譲り伝えてきた軍配うちわをかたどった「庄之助最中」はお店の看板商品。東京・神田のお店の他、大相撲一月、五月、九月場所開催時には国技館でも購入することができます。
極上の大納言小豆を使ったほっこりとした粒餡と、手焼きならではの香ばしい皮の組み合わせ、上品な味わいは、お茶うけに最適。お相撲好きの方はもちろん、和のものが好きな方に、ストーリーとともに贈ると喜ばれる一品です。
3:お祝いに加賀八幡に伝わる「起き上がり最中」
石川県・金沢市の老舗菓子司「金沢 うら田」の名物最中は、加賀八幡の故事に由来する郷土玩具「起上人形」をかたどったもの。起上人形は、厄除け・病気平癒・愛児の健康祈願・社業繁栄・商売繁盛のお守りとして古くから親しまれており、お祝い事にぴったりの縁起のよいお菓子。朱色の包装紙はもちろん中味も愛らしい起上人形のデザイン。
手のひらサイズながら、中味はずっしりと重く、パリッと薄めの皮の中には、上品な甘さの粒餡がぎっしりとつまっています。お祝い用のおすすめは、一体だけ本物の人形がはいった「人形入り」。事前予約を忘れずに!
※掲載情報は 2015/06/29 時点のものとなります。
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キュレーター情報
日本文化の伝道師/JTCL代表取締役
神森真理子
ジャパントラディショナルカルチャーラボ株式会社(JTCL)代表取締役。
慶應義塾大学卒業。パリ第三大学で文化芸術・映画ビジネス、文化政策について学び、日本文化に関わる仕事を志し、松竹株式会社に入社。 ベルギー・フランスでの生活を通じ、「日本文化の活性化」という生涯の目標を見出し、ジャパントラディショナルカルチャーラボ株式会社を創業。
「日本の文化を通じて人々のくらし、心をより豊かに」をミッションとし、日本文化関連の企画・コンサルティング、アニバーサリー、コンテンツ事業を展開。商品の企画開発・プロデュース、地域ブランドの創出支援、インバウンド事業なども手がける。
国内外の法人・個人向けの日本文化に関する多岐にわたる事業・企画を通じ、日本文化の魅力を発信し裾野を広げること、次世代への継承に取り組んでいる。
利酒師・ワインエキスパート・フードアナリスト1級として、食・酒関連の発信も多数。
日経ビジネス「次代を創る100人」に選出。インバウンド実務主任者。