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イベリコ豚のベジョータで作った最高級品
スペイン・マヨルカ島の名産として名高いソブラサーダは、キメの細かいソフトサラミ。本来はマヨルカ島の白豚で作られるのですが、今回ご紹介するCASALBA「ソブラサーダ・イベリコベジョータ」は、イベリコ豚のベジョータで作った最高級品。パプリカの鮮やかな色と芳醇な香り、ペーストのように柔らかできめの細かいパテ。良質の脂と深い旨みは品格のある味わい。やさしい酸味と甘味、そしてちょっとだけピリリとスパイシー。クセや雑味は一切感じません。
最もスタンダードな食べ方は、カリッとトーストしたバケットに、モッツァレラやマスカルポーネ、トマトと一緒にのせて。そして何より相性抜群なのがハチミツ！濃厚な味わいがふわ～っと広がる、甘さとしょっぱさのハーモニー。そのまま食べれば柔らかな食感を楽しめますが、仕上げに軽くトーストすると、表面の脂がトロ～っと溶けまた違った美味しさを堪能できます。また、柔らかなテクスチャーを生かしてペーストのようにパンに塗り、好みの具をトッピングしても楽しいですよ。
いずれにしても、これを食べたお口は確実にワインを欲しがります。この濃厚な味わいは赤ワインかシェリー！といきたくなりますが、これが意外と白ワインも受け止めてくれる懐の深さ。ハチミツのニュアンスがある、フルボディタイプを選んでください。今回合わせたのはMACIZOのBodega Contadorでした。
とにかく旨みが濃厚なので、シンプルにオリーブオイルだけをからめたスパゲッティーにトッピングしたり、皮ごと蒸したジャガイモと合わせたり、クリームチーズを混ぜてクリーミーなペーストにするのもオススメ。スープやアヒージョ、パエリヤやリゾット、お肉の煮込み、炒め物などなど、ソブラサーダをちょっとだけ混ぜて調味料的な使い方をすれば、いつものお料理を高級料理に「ぐぐぐっ」とレベルアップしてくれますよ。
※掲載情報は 2015/05/06 時点のものとなります。
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キュレーター情報
スペイン料理研究家
加瀬まなみ
埼玉県熊谷市出身、料理研究家。得意分野はスペイン料理の簡単手軽なアレンジレシピと、ワインにあわせたマリアージュ提案。
TV・イベント出演、撮影監修、レシピ開発、商品コンサルの他、オールアバウト『スペイングルメ』ガイド、家ワインコラム『すっぴんワイン』など執筆活動も行う。
著書『フライパンひとつで作る絶品パエリア』、『5分でできた！』シリーズ全7冊、『2ステップレシピ』ほか。
