ポルトガルで一番ロマンチックな春のチョコレート祭りとさくらんぼリキュールの関係

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歴代王妃に愛された街・オビドス

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ポルトガルの首都リスボン近郊にある、オビドスという街をご存知でしょうか。14.5ヘクタール程度の小さな村ですが、ポルトガルで有名な観光地の一つ。毎年春になると「チョコレート」のお祭りが開催されます。このお祭りは7月の中世のお祭り、12月のクリスマスと並ぶオドビスの三大祭りの中でも一番大きなイベントで、毎年この期間だけで20万人の観光客が訪れます。2002年から始まり、今年はまさに今、4月16日〜5月3日までの木・金・土・日曜日限定で開催されています。今回はこの「チョコレート祭り」と、オビドスの歴史についてご紹介しましょう。

ポルトガルで一番ロマンチックな春のチョコレート祭りとさくらんぼリキュールの関係

オビドスは古い城壁に囲まれた、見晴らしのよい丘の上にある街です。中世の頃、イスラム教徒のムーア人によって侵略されますが、11世紀末〜12世紀に、キリスト教徒による国土回復戦争を経てポルトガルの領土となりました。農業に適した気候に加え、海に近いというロケーションにも恵まれています。また、ポルトガル2代目の王・アフォンソ2世によってウラッカ王妃に捧げられ、13世紀にディ二ス王が王妃イザベルに贈って以来、歴代の王たちが王妃へ結婚の贈り物として贈るようになり、王妃管轄の土地として整備され栄えたという歴史があります。

ロマンチックな逸話を秘めたお祭り

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その一方で、このお祭りにはポルトガルで有名な「ペドロ王とイネス」の悲恋がモチーフとなっています。政略結婚により、王太子妃よりもその侍女イネスを愛してしまったペドロ王子は、王の命によって愛するイネスを殺害されてしまいます。やがて王に即位したペドロはイネスの遺体を墓から掘り出し、彼女が王妃であると宣言しました。そんな二人が王の目を忍んで会っていた場所がオビドスだったのです。そのため、チョコレート祭りで上演される演劇は二人の愛を描いた演目ですし、チョコレートで作られる彫刻にはハートのモチーフがよく使われています。

チョコレートとサクランボのリキュールが大人気

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オビドスのチョコレート祭りは、2002年に第1回が開催された新しいお祭りです。村おこしのイベントとして1人のオビドス在住のアメリカ人によって企画されたのが最初で、年々規模を拡大しながら村全体を巻き込んだものへと成長しています。もともとオビドスには「ジンジャーニャ」というサクランボのリキュールがあり、これをチョコレート製のカップに入れて味わうことが観光客に人気となり、チョコレート祭りへと発展しました。

「ジンジャーニャ」はオドビスを代表する名産品で、「ジンジャ」と呼ばれるサクランボの一種と砂糖、そしてブドウの焼酎・アグアルデンテが原料です。アルコール度数は17度程度と高めなので、小さなカップに注ぎ、主に食前酒として楽しみます。オドビスや首都リスボンには「ジンジャーニャ」を提供する立ち飲み屋が数多くあり、地元客と観光客を問わず、たくさんの人で賑わっています。それは、「ジンジャーニャ」がこの周辺でしか飲めないリキュールだから。ポルトガルには、地方ごとの特色あるワインやリキュールがあるため、人々はその土地で生産されているものをその土地で楽しんでいるのです。

ジンジーニャ・ナチュラル(チェリーリキュール)

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黒さくらんぼの実入りのジンジーニャは、ポルトガルで人気のリキュールです。ジンジーニャの本場オビドスではもちろんの事、リスボンなどの大都市でも街角にはジンジーニャのバーがあるほど。梅酒に似て、強くて甘いお酒です。「オビドスのチョコレート祭り」のようにチョコカップに入れても美味しくいただけます。

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播磨屋

※掲載情報は 2015/05/02 時点のものとなります。

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ポルトガル大使館

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ユーラシア大陸の最西端に位置するポルトガルは、日本が初めて出会った西洋の国です。1543年の種子島到来をきっかけに日本に南蛮文化を伝えたポルトガルは、日本人の日常生活や食文化に深い影響を残しました。皆様も歴史の授業でポルトガル人到来は勉強されたのではないでしょうか。
鉄砲、西洋医学、絵画で使われる西洋技術、西洋音楽・洋楽器、天体観測機、パンや菓子等、この時代にポルトガル人が日本に伝えたものは数多くあります。カステラ、金平糖、ボーロなどは語源もレシピもポルトガルからもたらされました。パン、コップ、ボタン、てんぷら、おんぶ、かっぱ、ばってら、じょうろ、チャルメラ、オルガン、カルタ、シャボン、タバコ、ビロード、ビードロ等、日常語として定着している数多くの言葉がポルト ガル語由来なのです。
歴史的建造物、自然景観、多彩な食文化、温暖な地中海性気候、15箇所の世界遺産と、無形文化遺産に認定された民謡「ファド」などの多様な魅力に魅せられ、ポルトガルを訪れる観光客はリピート率が高いことで有名です。「初めて訪れるのに懐かしい国」と多くの日本の皆様に親しまれるのも、470年以上にわたるおつきあいがあるからかもしれません。

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