大航海時代から続くポルトガルの国民食「バカリャウ」

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大航海時代から続くポルトガルの国民食「バカリャウ」

大西洋に面して、長い海岸線を持つポルトガルでは新鮮な魚介が取れることから様々な魚介料理を楽しめます。ところが、ポルトガルの食を代表する食材は近海で獲れる魚ではなく、北欧から取り寄せる干し鱈(バカリャウ)。その干し鱈を、コロッケ、サラダ、グラタン、揚げ物、グリルなど、いろいろな料理に活用します。そのレシピの数は1,000以上あるともいわれるほど。まさに、ポルトガルのソウルフードと言えるでしょう。

大航海時代を支えたバカリャウ

大航海時代、ポルトガルはアフリカからアジアまでさまざまな大陸に進出しました。長い航海に欠かせないのが保存食。そこで、干し鱈がとても重宝されました。塩漬けにして干した鱈は、栄養面でも日持ちの面でも非常に優秀でした。その干し鱈が庶民の間でも定着して時代とともに多種多様なレシピで作られるようになり、今でも、干し鱈専門店もありますし、スーパーでも干し鱈がグラム売りされています。

大航海時代から続くポルトガルの国民食「バカリャウ」

塩漬けされてカチカチに固くなった干し鱈は、数日間水につけて塩を抜くとふっくらとした弾力を取り戻し、生鱈とはまた違った旨みを持ちます。ポルトガルでは年間を通して干し鱈料理を食べますが、特にクリスマスイブには「バカリャウ・コジード」というゆでた鱈料理を食べるのが一般的です。水で戻した干し鱈、たまご、キャベツ、じゃがいもなどをゆでてオリーブオイルとビネガーをかけたシンプルな料理ですが風味豊かで美味しいです。日常の食卓はもちろん、季節のイベントにも欠かせない干し鱈はポルトガルの食を代表する食材なのです。

大航海時代から続くポルトガルの国民食「バカリャウ」

※掲載情報は 2018/09/15 時点のものとなります。

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ポルトガル大使館

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ユーラシア大陸の最西端に位置するポルトガルは、日本が初めて出会った西洋の国です。1543年の種子島到来をきっかけに日本に南蛮文化を伝えたポルトガルは、日本人の日常生活や食文化に深い影響を残しました。皆様も歴史の授業でポルトガル人到来は勉強されたのではないでしょうか。
鉄砲、西洋医学、絵画で使われる西洋技術、西洋音楽・洋楽器、天体観測機、パンや菓子等、この時代にポルトガル人が日本に伝えたものは数多くあります。カステラ、金平糖、ボーロなどは語源もレシピもポルトガルからもたらされました。パン、コップ、ボタン、てんぷら、おんぶ、かっぱ、ばってら、じょうろ、チャルメラ、オルガン、カルタ、シャボン、タバコ、ビロード、ビードロ等、日常語として定着している数多くの言葉がポルト ガル語由来なのです。
歴史的建造物、自然景観、多彩な食文化、温暖な地中海性気候、15箇所の世界遺産と、無形文化遺産に認定された民謡「ファド」などの多様な魅力に魅せられ、ポルトガルを訪れる観光客はリピート率が高いことで有名です。「初めて訪れるのに懐かしい国」と多くの日本の皆様に親しまれるのも、470年以上にわたるおつきあいがあるからかもしれません。

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