京都の老舗大極殿本舗の「香ばし」「美味し」の懐中しるこ

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京都の雅・町家の奥から老舗の銘菓

京都の老舗大極殿本舗の「香ばし」「美味し」の懐中しるこ

慶応元年築の町家の暖簾には「殿」を染め抜いた丸紋が。男性なら誰しも喜びそうな暖簾だわ、などと思いながらくぐると『大極殿本舗』の中京区六角通の店内へ導かれます。明治18年に『山城屋』という屋号で下京区に創業した『大極殿本舗』六角通店は、明り取りからの薄暗い光に包まれています。140年の風雪に耐えてきた京町家の太い大黒柱が歴史を語り、並んだ和菓子に重みを感じさせます。

京都の老舗大極殿本舗の「香ばし」「美味し」の懐中しるこ

先日、テレビ番組のロケでここ「大極殿本舗」を訪れた帰りに、手土産を選びました。この老舗が世に知れたのは京都で最初のカステラだったことから、「大極殿」といえばカステラで有名なところですね、と言われますが、この懐中しるこ「くずの家」も捨てがたい。このくずの家に描かれているのは京都の丹波山でしょうか、お山のかたちのモナカ生地。そこには三角の家が焼印されていますが、その茶色の三角屋根を「くずの家」と名付けたのでしょうね。そんなモナカパックがお汁粉パウダーをくるんでいます。 餡が命の和菓子屋さんの、餡をサラサラに乾燥させてまたお湯で戻すという、そのアイディア。京都の餡をはるばる遠くまで運んで味わうために考えられたのはいつの時代なのでしょう。お湯で溶かしていくとモナカがとろとろに、その工程も楽しい。懐中しるこに桜の塩漬けが添えられて、おめでたい桜茶を思い出しました。海外在住の日本人へのお土産で喜ばれそうな懐中しるこにほんのりと桜が香ると、ますます日本が恋しくなってしまうでしょうね。

くずの家

大極殿本舗:京都府京都市中京区高倉通四条上る帯屋町590

※掲載情報は 2015/04/29 時点のものとなります。

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キュレーター情報

岡田美里

日本紅茶協会名誉ティインストラクター

岡田美里

聖心女子大学卒業、28歳から3年連続で「婦人女性誌の表紙を最も多く飾った女性」に選出、「カリスマ主婦」と日本で初めて言われ、料理教室は4年後の予約まで埋まった。テレビ朝日の芸能人料理番付「愛のエプロン」で最終首位となる。2006年にデンマーク王室御用達180年の老舗紅茶店を日本に招聘し、2012年から日本紅茶協会認定名誉ティーインストラクターとなる。50歳を超えてからは体力のいる料理教室は引退し、紅茶店経営の頃からスタートした紅茶と刺繍教室のみ続けている。本業はデンマークで35年の歴史をもつアクセサリー「トロールビーズ」の輸入総代理店の代表者、全国に23店舗を展開しチーフブランディングオフィサーを務めているが、どちらかというとスタッフのお母さん的存在。プロモーションも兼ねた「イレブンシズ(am11:00)のお茶会」に力を注ぐ日々。祖母はデンマーク人、父はE.H.エリック、叔父は岡田真澄。
グラフィックデザインを手がけるモデルの長女(24)、造形学部建築インテリア学科の大学生(20)の次女がいる。
現在幼馴染のパートナーとジェットコースター人生を驀進中。

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