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コーヒー好きのITコンサルタントが珈琲の焙煎所を開店するまで
「新鮮な豆を使っているとお湯を注いだ瞬間、炭酸ガスでふわっと膨張するんです」。そう話をするのは舘田 智(たてだ さとし)さん。ITコンサルタントをする傍ら2015年1月、新富町に念願のお店を開店しました。舘田さん自身が考えるコーヒーのキーワードは『豆の鮮度』。コーヒー好きが高じていく中で焙煎機とプレミアムな生豆との出会いを通じ、ついに舘田珈琲焙煎所をオープンさせました。
焙煎・挽き方・ブレンドにより無限の種類が楽しめる
全ては自分が納得できる焙煎機に出会ったことがスタート、と語る舘田さん。豆の美味しさは当たり前、焙煎した直後から始まる劣化を極限まで少なくすることこそが『本物の美味しさ』に近づける、と思い切って焙煎機を購入し、お店の屋号もカフェや喫茶店というスタイルではなく焙煎所と名付けたところに、コーヒーへの真面目さが窺えます。コーヒー生豆の種類は約30種類。全てはトレイサビリティーが取れており、作り手がはっきりしている豆のみを扱っています。よって舘田珈琲焙煎所で扱われているものは少量生産品が多く、プレミアムな豆ばかり。この豆を店内でじっくり選べ、好みに応じたブレンドも可能。併設カフェでコーヒーを楽しんだり、テイクアウトも出来ます。自分好みのブレンドレシピはカルテとして保管もしてくれ、注文後に焙煎して新鮮な豆を送ってくれるという丁寧な対応です!
ワインやチョコレートのようなテロワールを感じる
舘田珈琲焙煎所でのカフェ営業は原則として月曜日のみ。舘田さん自らが目の前の焙煎機で仕立て、ハンドドリップでコーヒーを抽出しそして柔らかな香りと共にカップで提供してくださる貴重な日。私も早速いただいてみました!ルワンダのレメラウォッシングファクトリーで作られた同一品種100パーセント、フルシティローストの中挽きです。目の前で生豆が徐々に香ばしくローストされていくのを見ながら待っているのも楽しい。新鮮な豆で淹れたコーヒー、一口目はスッキリ、二口目は深い香りを感じ、三口目で豆の深みを感じる。後味も柔らかく余韻が長く続きます。実際に飲んでみてコーヒーは生鮮食品であり鮮度が重要で繊細な飲み物であることをしっかり感じ、教えてもらいました。焙煎したて、挽きたて、淹れたて。コーヒーにも三たてがあるんですね!
コーヒーは生もの。しかし、野菜やフルーツのように見た目には傷んでいることがわかりにくい。売っているものにもほとんど焙煎日が書いていないのです。大量生産されて劣化したコーヒーは嫌な後味が残り、また酸化したものを体に入れることは健康にも良くないものです。だからこそ舘田さんは『美味しいは体にいい』を知ってもらいたいと言います。
選択肢の増えてきたコーヒー、本物を選ぶために
取材をさせてもらう中、私も沢山の学びがありました。その中での気づきは、日本ではしばしば海外から上陸するコーヒーショップが話題になりますが、日本人は実はコーヒーについて、まだまだ知らないことが多いのではないかということです。コーヒーのサードウェーブブームが来たことにより、少しずつコーヒーの知識が一般にも深まりつつある昨今、ぜひ多くの人に本当の美味しい一杯を飲んで幸せになってもらいたいです。中でも本物を味わえるお店として舘田珈琲焙煎所も、今後大いに注目が集まって行くでしょう。
※掲載情報は 2015/04/19 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ライター、ブロガー、島根県親善大使
西村愛
10年以上続けているブログは食と旅がメイン。
ここ数年は故郷である島根県を東京目線で取り上げ地域をわかりやすい表現で紹介する。
食では企業デジタルマーケティング他、メニュー試作、飲食コンサルティング、飲食店レポート等行う。
旅では旅行会社パッケージツアー監修及びモデルルート企画提案、航空会社及び各国政府観光局、旅行代理店等のツアーレポートを行う。
地域活動としては首都圏でのイベント開催、ツアー企画、地域飲食店の情報発信サイト作成、またそれらに関するトークショーなども開催する。
・サントリー公認ブロガー
・キュレーションマガジンアンテナ「島根担当」
・食SNS・Retty公認ユーザー
・旅行口コミサイト フォートラベル おすすめブロガー
・遣島使(島根県ふるさと親善大使)
・出雲観光大使