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伯耆坊 [彩雲堂]|ぐるすぐり
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松江に住むまで知らなかったのですが、実は松江は京都・金沢と並んで《日本三大菓子処》なんです。
松江を歩いていると、和菓子屋さんの多さに驚きます。
そして、全部美味しいんですよね。今では、食後のデザートとして和菓子を常備してしまうほど、松江の和菓子にハマっております。
松江で和菓子が広まった理由には、松江藩主・松平不昧(ふまい)公の存在が大きく関係していると言われています。
武士などの上流階級の嗜みだった茶道ですが、不昧公は作法やしきたりに縛られ過ぎない「不昧流」を確立。そのおかげで、庶民にも茶の湯文化が広まったと言われています。
茶の湯文化が広まっていくにつれて、茶の湯に欠かせない和菓子もレベルアップ!
和菓子職人が切磋琢磨し、お互いに技を磨いた結果、松江には全国的にも有名な和菓子屋さんが生まれたと言われています。
今回ご紹介させていただくのは、1874年創業の「彩雲堂」。
こちらのお店には、全国和菓子協会が認定する『選・和菓子職優秀和菓子職認定』の和菓子職人が6名も在籍しています。(2023年12月時点)
この認定をもらっている職人さんは全国でも150名ほど。彩雲堂のレベルの高さがうかがえます。
更に、そのうち1名は2019年11月11日、卓越した技能者表彰制度に基づき厚生労働大臣より表彰される「現代の名工」にも選ばれているんです。
す、、、すごい!
彩雲堂の代名詞と言えば、「若草」。
不昧公も愛したと言われる若草ですが、不昧公が亡くられた後は製法がわからなくなっていました。
それを彩雲堂の初代が、古老や茶人を訪ね文献を読み解いて明治時代に復活させたのです!
今では、松江を代表する銘菓として真っ先に名前があがるほどに。
若草は、独自の製法で作ったふっくらとした求肥に、綺麗な緑色をした寒梅粉をまぶしたお菓子。
この求肥のなめらかさは天下一品!
お茶との相性は言わずもがな、抜群です。
若草の求肥は、なめらかな食感と程よい弾力と歯切れの良さが自慢です。
その作り方と美味しさの秘密を、六代目社長の山口周平さんにお伺いしました。
まず、材料となるのは奥出雲・仁多地方の良質なもち米。
若草の求肥の弾力と歯切れの良さは、コシが強い寒冷地の米だからこそ生まれるのです!
それを、自社工場の石臼で水挽きし、職人さんが気温や湿度に合わせて、熟練の技で練り上げていきます。ここが一番のミソ!
この時に、火を入れすぎてしまうと固くなってしまいますし、逆に火が弱いとだらしがない求肥になってしまうため、職人さんが一番集中して行う工程です。
その後、木の枠に入れてゆっくりと熱を取ることで、美味しいやわらか~い食感の求肥に仕上がります。
切り分けた求肥に手作業でひとつひとつ 丁寧に寒梅粉をまぶしたら、松江銘菓「若草」の出来上がりです♪
もう一つ、私が大好きなのが「伯耆坊」。
こちらのお菓子は、昭和40年代に鳥取県米子市への出店を記念に創製されたお菓子。
鳥取県には、伯耆富士と呼ばれる名峰大山(だいせん)があり、そこに住んでいるとされる伝説の天狗の四股名(しこな)が「伯耆坊」だそうです。
伯耆坊は、その天狗の団扇をモチーフにしたユニークな形をしています。
外側は砂糖が薄く固まっておりシャリシャリ。
中には、職人さんが丁寧に練り上げたつぶ餡がぎっしりと詰まっており、中心部にはやわらか~い求肥が入っています。
外のパリパリシャリシャリ感と、中の求肥のもちもち感が絶妙なバランス。
和菓子には日本茶と思われがちですが、伯耆坊にはブラックコーヒーも良く合うんですよ♪
個包装なので、会社訪問の際の手土産などにも重宝します。
また、包装紙はあの有名な版画家"棟方志功"のデザインなんです!
黄色と緑が鮮やかで美しいですね。
松江にある本店ではお持ち帰りの和菓子の他、茶寮メニューもお楽しみいただけます。
夏には、自家製シロップが美味しいかき氷(シロップはもちろんのこと、ふわっふわの氷も絶品なんです!)、秋にはこだわりの栗を使った和製モンブラン、冬にはあったか~いぜんざいなど、舌だけではなく目でも季節を感じることが出来るメニューがラインナップ。
どのメニューも、とにかく美味しいんです。
さすが明治、大正、昭和、平成、令和まで100年を超えて愛されるお店!
松江にお越しの際は、是非茶寮メニューも楽しんでくださいね♪
▲夕日で有名な宍道湖にも近いので、お散歩の途中に立ち寄るのもおすすめ◎
※掲載情報は 2024/01/09 時点のものとなります。
島根県松江市地域活性化起業人/(株)ぐるなび
寺島奈実
長崎生まれ、横浜育ち。
海外旅行が大好きで、これまで行った国は20か国以上!旅先では、事前情報はあまり仕入れず、直接現地の方におすすめ料理を聞いて食べ歩きを楽しみます。これまでに食べて一番美味しいなぁと感じたのは、イースター島で食べたエンパナダです。
現在は、島根県松江市で「地域活性化起業人」として松江市の特産品のブランディングを担当。
松江には、有名な宍道湖(しんじこ)のしじみはもちろん、ミネラル豊富な土壌が育んだ大根島の野菜、昔ながらの方法で丁寧に作られた畑の干し柿、漁師さんが作った御津(みつ)の鯖の塩辛など、知る人ぞ知る絶品グルメがたくさん!
皆様に美味しい情報をどんどん発信していきますので、是非チェックしてくださいね。