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ほとばしるジュースが口にはじける苺大福
苺!苺!苺なんです!
薄皮の上から丸ごと苺が透けて見えます。頬張ると、完熟の甘い苺の果汁がジュワ~ッとシャワーのように溢れました。想像以上にジューシーで驚く。
苺の周りにほんのりまとった白餡と薄い求肥がはじける苺を優しく包み込んでいます。ですので、口の中で苺が暴れることはない。しっかりまとまって三位一体になっています。
苺がまるごと、白餡、赤白、そしてピンクに…
苺の赤と白い餡と求肥で、「赤と白」。ですが、少しずつ苺のジュースが白餡に重なっていくと薄いピンク色に。通常の苺大福では見られない色のバランスです。一般的な苺大福は、小豆餡にお餅なので、モチモチ感やお餅の伸びもあり、多少強く持っても大丈夫ですが、「いちごの雫」は手に持ったらもう…。
幸せも溢れる、町のヒット作
あまりに求肥が繊細で柔らかいので、セロハンで包むこともしない。紙を左右から一周巻いただけ。紙を開ける時もそ~っとやさしく、傷めないようにね。それは赤ちゃんを扱うかのような、でも、ワクワク感が止まらないんです。
そしてそして…。フォークで切ったら、苺が完熟すぎて、ジュースが溢れます。
それは幸せ感も同じ。なんともいえない幸福感が溢れてきそうな苺大福です。
ネット通販はやっていませんが(ごめんなさい)、上北沢に足を運んで一度お試しを。町の小さな和菓子屋さんのヒット作を見つけるのは、嬉しいものです。
町の人気者は、ずっと守っていきたいですね。
追伸)苺は時期によって種類が異なり、熟し具合も一律ではないので、私の印象と多少違いがあるかもしれません、ご了承くださいませ。
※掲載情報は 2022/03/02 時点のものとなります。
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キュレーター情報
(株)トータルフード代表/トータルフードプロデューサー
小倉朋子
(株)トータルフード代表取締役/亜細亜大学講師/「食輝塾」主宰/日本箸文化協会代表/農水省関東農政局食育推進ネットワーク幹事/ジャパンビアソムリエ協会マナー顧問/(社)エチケット・マナー協会理事
来世も再来世も食の仕事を!生粋の食マニア。トレンド、食文化、お取り寄せ、マナー、ダイエット、食育、伝統食…専門は広く、多角的に食の提案しています。どんなメニューも可能、店舗、食品関連のメニュー開発から一連のフードプロデュース多数。世界の食事マナーと食を総合的に学び生き方を整える「食輝塾」主宰。20年近く一度も同じ内容せず毎月開催を更新中!
●メディア
NHKラジオ番組3年以上レギュラー講師、日テレ「世界一受けたい授業」、テレビ朝日「芸能人格付けチェック」、はなまるマーケットなど出演、新聞、雑誌連載
●著書
『私が最近弱っているのは毎日「なんとなく」食べているからかもしれない』(文響社)、『世界一美しい食べ方のマナー』(高橋書店)、『愛される「ひとり店」の作り方』(草思社)、『「いただきます」を忘れた日本人』(アスキー新書)、『グルメ以前の食車マナーの常識』(講談社)ほか、ベストセラー多数