グラスフェッドバター
なかほら牧場
「牛舎がない!」
「餌も人工授精もない!」
でも、
「ファンクラブはある!」
岩手県東部にある中洞牧場は、そのこだわりの飼育方法で、おいしくて評判の牧場です。
ファンクラブのある牧場って珍しくないですか?
人気のバターは、たしかに、安価ではないかもしれません。一般的な小売店に売られている価格ではないかもしれません。
でも、そのスルスルッと喉元に流れるスッキリした味わいと、バターになるまでのストーリーを知ると、納得する人も多いのではないでしょうか。だから、ファンが多い。
牛乳をくれる牛ちゃんの飼育は、 24時間365日の自然放牧です。食事、睡眠、排泄とともに、なんと!交配、分娩、哺育までを全部牛にまかせているので、ストレスフリーの牛になり、もちろんお乳も自然で優雅な味になるわけです。
エサには化学肥料を使いがちな牧草は与えず、夏期は山に自生する化学成分ゼロの野シバ、野草、木の葉、冬には国産の無農薬乾草やサイレージを食べているのだそう。牛の本来の主食である草を食べるとベータカロテンなど草の成分がミルクに移り、黄味がかった乳白色のミルクが生まれるのだとホームページに書いてあります。
グラスフェッドバターの「グラスフェッド」とは「草で育てた」という意味なのだとか。国内ではなかほら牧場だけと言われており、不飽和脂肪酸が多く、安心感のあるバターです。バターは太る、バターは不健康、と思っている人も少なくないかもしれませんが、もしかしたら、「バターで健康的になる」を実現できるバターなのかも?
濃厚なバターもおいしいですが、こんなにさわやかで、自然な味わいのバターを食べると、「本来の味はこういう味なのか」と感慨深いものがあります。
なかほら牧場の製品は、バター以外もすべて完全なケミカルフリー、つまり化学的添加物ゼロ。一貫した哲学を感じる商品ばかりです。
牛ちゃんの本能と本来の習性にまかせて生まれたバターを、自然な気持ちで食べてみてください!現代人が忘れている、動物本来の味覚を感じて、動物同士?(笑)だなあ、と、思えるバターです。
なかほら牧場
※掲載情報は 2021/04/02 時点のものとなります。
(株)トータルフード代表/トータルフードプロデューサー
小倉朋子
(株)トータルフード代表取締役/亜細亜大学講師/「食輝塾」主宰/日本箸文化協会代表/農水省関東農政局食育推進ネットワーク幹事/ジャパンビアソムリエ協会マナー顧問/(社)エチケット・マナー協会理事
来世も再来世も食の仕事を!生粋の食マニア。トレンド、食文化、お取り寄せ、マナー、ダイエット、食育、伝統食…専門は広く、多角的に食の提案しています。どんなメニューも可能、店舗、食品関連のメニュー開発から一連のフードプロデュース多数。世界の食事マナーと食を総合的に学び生き方を整える「食輝塾」主宰。20年近く一度も同じ内容せず毎月開催を更新中!
●メディア
NHKラジオ番組3年以上レギュラー講師、日テレ「世界一受けたい授業」、テレビ朝日「芸能人格付けチェック」、はなまるマーケットなど出演、新聞、雑誌連載
●著書
『私が最近弱っているのは毎日「なんとなく」食べているからかもしれない』(文響社)、『世界一美しい食べ方のマナー』(高橋書店)、『愛される「ひとり店」の作り方』(草思社)、『「いただきます」を忘れた日本人』(アスキー新書)、『グルメ以前の食車マナーの常識』(講談社)ほか、ベストセラー多数