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コロンビアで出会ったフレッシュなカカオ
さあ、バレンタイン。大好きなあの人に、お世話になった上司に、飲み友達の仲間に、と、チョコレートの準備も佳境となる時期となりました。今年はどうしよう、と思っていたところに出会ったのがこのチョコレート「ca ca o」です。初めてこのチョコレートを口にした時、実に口どけが良く、自然なアロマに包まれながら体にすーっと溶け込んでいくことにびっくりしました。私は、チョコレートはおいしいものを少しだけいただくのが好きですが、思わずもう一つ、と体が自然に欲したのです。
そんなチョコレートを作り上げたのは、ca ca oディレクターの石原紳伍(しんご)さんです。実は元はチョコレートが少し苦手だったという石原さん。世界中を旅する中で、偶然出会ったのがコロンビア産のカカオでした。カカオは豆というイメージですが、生のカカオはまさにフレッシュな果実!そして、コロンビアの街はチョコレートの甘い香りに溢れていました。そこで知ったおいしさの体験を伝えたい、と石原さんは会社を設立し、現在はコロンビアと山梨に自社農園を持って、自社工場でチョコレートを開発・製造し、「Farm to Customer」としてチョコレートを生み出しています。
恵みをとじこめた個性豊かなバリエーション
Gardenシリーズのバリエーションは7種類。中でも石原さんが特に思い入れがあるというのは、カカオ分45%のミルクチョコレートに、広島の梶谷農園のイチジクの葉を合わせた「FIG」(数量限定)。イチジクの葉がそれだけでびっくりするほど香り高く、それに感動した石原さんが実ではなく葉だけを使って作りたい、と仕上げた一品です。その他、カカオ分45%のミルクチョコレートにアップルミントを使った華やかな香りを持つ「SWEET DREAMS」。カカオ分54%のビターチョコレートにカリフォルニアのシャルドネと山梨の自社農園で収穫したフレッシュなマスカットジュースを合わせた「MUSCAT」、カカオ分61%と70%のビターチョコレートをブレンドし最高級のバラのジャムを使った「MERCI」、カカオ分61%のビターチョコレートと45%のミルクチョコレートをブレンドし山梨の自社農園で収穫した巨峰を使う「KYOHO」、カカオ分45%のミルクチョコレートに国産のベルガモットの皮から丁寧に抽出した香りと果汁を合わせた「ベルガモット」、カカオ分45%のミルクチョコレートに広島の梶谷農園のベルベンヌ(レモンバーベナ)を合わせた「QUEEN」(数量限定)です。
また、全国の酒造とコラボレーションした酒フレーバーの生チョコレートは2016年からスタートし、2018年に発売された「純米酒 雪男」はイギリスの品評会「アカデミーオブチョコレート2018」で金賞を受賞。これは、G20大阪サミット2019や即位の礼に参加した各国首相の機内手土産に採用されました。
第4弾は明治18年創業の黒木本店とコラボレーションした「Q」となり。、柑橘や白桃、ライチのような香りが特徴の芋焼酎「球」と、カカオ分61%のビターチョコレートと45%のミルクチョコレートを合わせています。
このほか、ハイカカオシリーズとして、カカオ分85%の「cacao85」が登場。カカオの収穫からクーベルチュールへの加工までをコロンビアで行っていることで、酸味やえぐみが少ないため、風味豊かに楽しめるのが特長です。
さあ、差し上げたいあの人が笑顔になるチョコレートは見つかりましたか?このチョコレートなら、まず目を丸くして、そしてほころぶように幸せいっぱいの笑顔になることを保証します。
※掲載情報は 2020/02/08 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ビアジャーナリスト/パンコーディネーター
宮原佐研子
日本パンコーディネーター協会認定パンコーディネーター、日本ビアジャーナリスト協会所属ビアジャーナリストとして日本ビアジャーナリスト協会HP、雑誌『ビール王国』(ワイン王国)、世界22カ国158本のビールを紹介するe-MOOK『ビールがわかる本』(宝島社)、ビアエンタテインメントムック誌『ビアびより』(KADOKAWA)他執筆。『ビール王国』では、「コンビニ限定うんまいビア ペア」で、コンビニエンスストアで買えるビールとパンのペアリングを連載。日本パンコーディネーター協会主催の講座「ワインよりおすすめ?パンとビールのおいしい関係」でパンとビールのペアリング体験講座も実施。