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秋の彼岸には『ぼた餅』ではないでしょうか
今回ご紹介する商品は、北九州市を中心に店舗展開しているうどんチェーン「資さんうどん」の『ぼた餅』です。
「資さんうどん」は1976年に創業し、うどんだけでなく丼ものやおでんなど豊富なメニューを取り揃えており、いつの時代も、どんな場所でも「最高の一杯」をお届けするお店として、北九州市民のソウルフードとして大人気のお店です。そんな「資さんうどん」の『ぼた餅』は、お彼岸の時期だけでなく年中通して愛されている一品です。
たまにはお坊さんらしく、少しお彼岸のお話をしたいと思います。仏教の教えにおいて、彼岸とはあの世を指しております。つまりご先祖様がいるとされる世界のことでございます。それに対して、私たちがいるこの世を此岸(しがん)といいます。春は春分の日、秋は秋分の日をお彼岸の中日としてその前後3日間の一週間をお彼岸と読んでいます。
なお、この秋の彼岸入りは9月20日(金)、秋分の日が23日(月)、彼岸明けが26日(木)となっています。
ひと昔前までは「暑さ寒さも彼岸まで」と言うように、季節の変わり目に墓参りをし、『ぼた餅』をお供えしていた方も多いのではないでしょうか。近頃の気候は、それが当てはまらないどころか、日々の天候に悩まされるという方も多く、一日でも早く穏やかな日々を期待していものです。
さて、「資さんうどん」の『ぼた餅』ですが、毎日「資さんうどん」の各店舗で1個ずつ丁寧に手作りしており、年間300万個以上、今年の春のお彼岸期間中だけでも18万個を販売した大人気商品です。
『ぼた餅』の原材料には、北海道産100%のあずきで作られた餡子を使用しており、もち米とのバランスが絶妙で、素材そのものの旨味を充分に引き出した仕上がりになっているのが特徴です。味は、ほどよい甘さで仕上げているので口当たりも良く、食後にも美味しくいただけます。
また、店内で召し上がっていただくだけではなく、持ち帰り用としての『ぼた餅』も人気です。ちょっとした手土産としての商品としてだけでなく、お茶会のお菓子としても利用いただけますし、小腹がすいた時、疲れが溜まった時、忙しくてゆっくりと食事をする時間がない時など、私たち日本人の食文化に欠かせないものとして『ぼた餅』があるように思います。
そんな『ぼた餅』がご先祖様へのお供えに欠かせないものである理由がそこにあるのではないでしょうか。
『ぼた餅』を単なる一品ではなく、私たちの思い出の味として、これからも家族を大切にしたいという思いが込められていると感じましたよ。
※掲載情報は 2019/09/20 時点のものとなります。
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キュレーター情報
唎酒師、ソムリエ、ラジオパーソナリティ
岩室茂樹
1974年東京生まれ。北九州市立大学大学院卒、MBA(経営学修士)。
ホテル旅館の経営にも携わり、全国47都道府県を練り歩く。
唎酒師とソムリエの資格を持ち、ラジオパーソナリティとして地域の魅力は発信。
あらゆる縁に感謝をし、生かされていることへの感謝をどのようにして伝えていくかを考える。