特製コーヒーシロップで作られた、夏の暑さが苦にならないティラミスかき氷

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コーヒーシロップは、浅煎りしたコーヒー豆を濃いめに出すのが味の秘訣

代官山の八幡通りから渋谷側に裏手に入った住宅街、猿楽町にコーヒーと眼鏡を扱う店があります。

そこは、うちの店でも取り扱いのある眼鏡ブランド、「YUICHI TOYAMA.」の外山さんの営んでいるコーヒーショップ兼ショウルーム、THE LOBBY TOKYOです。

特製コーヒーシロップで作られた、夏の暑さが苦にならないティラミスかき氷

店内には、「YUICHI TOYAMA.」の眼鏡が一堂に並んでいますが、ショウルームなので販売はしておらず、眼鏡のメンテナンスをしてくれるという面白い空間です。
美味しいコーヒーを飲みながら、眼鏡を試着出来る。そして、コーヒーを飲んでいる間に掛けていた眼鏡のメンテナンスまでしてくれるというのだから、眼鏡好きには至れり尽くせりのスペースです。

特製コーヒーシロップで作られた、夏の暑さが苦にならないティラミスかき氷

コーヒーという食文化を通して多くの人とつながり、眼鏡の楽しさをもっと広げたいという外山さんの思いでコーヒーショップを作ったそうです。うちの御徒町にある店でも、コーヒーと眼鏡を置いていおり、外山さんが目指しているところに深く共感します。

特製コーヒーシロップで作られた、夏の暑さが苦にならないティラミスかき氷

先日たまたま近くに用事があったので、THE LOBBY TOKYOに立ち寄ってみました。猛暑の中で歩き疲れ、これは冷たいコーヒーを一気に飲み干し、身体の中から冷やすしかないと思いついたのです。

特製コーヒーシロップで作られた、夏の暑さが苦にならないティラミスかき氷

THE LOBBY TOKYOに行ってみると、夏の間限定で、なんと「かき氷」がありました。しかも、「かき氷」のテイクアウトも出来ます。

 

そこで見つけた「ティラミスのかき氷」が、絶品でした。スペシャリティコーヒーをブレンドして作った特性のコーヒーシロップをベースにしたティラミスが氷の上に載っています。マスカルポーネのエスプーマが、ふわっとした舌触りを作り、氷と一緒に口に入れると、全く異なった2つの食感がジワーっと溶け合うように一つに調和して行きます。
そして、フルーティーなコーヒーのかすかな酸味の余韻を残してくれます。コーヒーのブレンドは、外苑前にあるコーヒーショップ「ホテル ドラッグス」のナタリーさんによるものだそうです。ちなみにティラミスのかき氷で使われたコーヒー豆も、販売しています。またオフィスで気軽に飲める便利なTHE LOBBY TOKYOオリジナルのドリップパックもありました。

特製コーヒーシロップで作られた、夏の暑さが苦にならないティラミスかき氷
特製コーヒーシロップで作られた、夏の暑さが苦にならないティラミスかき氷

ティラミスといえば、90年代に日本で大流行したデザートですが、その発祥は1960年代、イタリアはヴェネト州、トレヴィーゾ県にあったレストランが最初に作ったそうです。子どもからお年寄りまで食べられる美味しいデザートを開発しようとして生まれたのです。

 

このトレヴィーゾ県の中にセグジーノという村があります。世界の三大眼鏡産地の一つ、イタリアの中でも、カドーレに次いで有名な産地がセグジーノです。眼鏡の買い付けでセグジーノに訪れた時に食べた本場のティラミスが、とっても美味しかったのを思い出しました。ティラミスも眼鏡も、ヴェネチア湾とアルプス山脈の間に広がる同じヴェネト平野が本場だったのです。

特製コーヒーシロップで作られた、夏の暑さが苦にならないティラミスかき氷

トレヴィーゾの人たちが、この「ティラミスのかき氷」を食べたらどう思うのだろうか?イタリアのティラミスと日本のかき氷が合わさり、開発から半世紀経って生まれた進化版ティラミスではないかと考えながら食べていると、あっという間に完食してしまいました。

 

THE LOBBY TOKYOがある猿楽町には、珍しく番地がないそうです。猿楽町の地名は、古墳時代の高さ5メートルくらいの円墳、猿楽塚から由来しています。その昔は、塚に登ると富士山や筑波山が見渡せたそうです。ちなみに一説によると猿楽塚の名前は、昔この辺りで長者と住民が宴を開いて楽しみ、「我が苦を去る」という意味で「去我苦塚」となったとも言われています。

猿楽町を散策すると、大正8年(1919年)に建てられた、東京では数少ない関東大震災以前の民家、旧朝倉家住宅があります。また近くには、朝倉家が大正時代に建てた猿楽神社があります。朝倉家は、猿楽町の大地主だったそうです。

特製コーヒーシロップで作られた、夏の暑さが苦にならないティラミスかき氷

まだまだ暑い日が続くようですが、大通りから一本裏手に入ると涼しいです。

「ティラミスのかき氷」を食べ歩きながら、残暑という「苦が去る」ように、歴史を感じつつ猿楽町を散策されてはいかがでしょうか?

※掲載情報は 2019/09/07 時点のものとなります。

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キュレーター情報

荒岡俊行

荒岡眼鏡の三代目 眼鏡店ブリンク店主

荒岡俊行

1971年生まれ。東京・御徒町出身。1940年から続く「荒岡眼鏡」の三代目。
父方も母方も代々眼鏡屋という奇遇な環境に生まれ育ち、自身も眼鏡の道へ。

ニューヨークでの修業を経て、2001年に外苑前にアイウエアショップ「blinc(ブリンク)」、2008年には表参道に「blinc vase(ブリンク・ベース」をオープンさせる。
「眼鏡の未来を熱くする。」をミッションに掲げ、眼鏡をカルチャーの1つとして多くの方々に親しんでいただけるよう、眼鏡の面白さや楽しさを日々探求しています。

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