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定番の美味しさを提供し続けるプロの味に共感
今回は、チーズケーキの定番として知られているモロゾフの「デンマーククリームチーズケーキ」を紹介します。
モロゾフの「デンマーククリームチーズケーキ」が発売されたのは、1969年だそうです。当時はまだチーズケーキは一般的ではありませんでしたが、母が子供の頃におやつに買ってきくれました。当時のスイーツは限られていてチーズケーキは珍しかったので、良く覚えています。味はなめらかですっきりしていてビスケットの食感が癖になり、今でも食べるたびに懐かしい思い出がよみがえってきます。
モロゾフの「デンマーククリームチーズケーキ」は発売から40年以上も作り続けられている定番商品ですが、継続してお客様の支持を受け続けていくのは、実は大変なことです。私も料理人として、普段から自分が使う食材や材料、調理器具などには定番の商品が多くあります。お店で出しているコールスローやオムライス、グラタンなどの料理も、使用する食材は時期によって一番良い状態のものを使うようにしていますが、味の決め手になる調味料や昔から継ぎ足しで使用しているデミグラスソースなどには定番で使っている物も多いです。それは、レストランに訪れるお客様に安定した味を届け、お店の味を楽しみにしている方の期待に答えるためでもあります。
料理は常に新しい挑戦が必要で、よい意味でお客様の期待を裏切らなくては飽きられてしまいます。ただ目新しさばかりでなく、お客様が知り尽くした定番品をお客様の期待を裏切らずに提供し続ける難しさもあります。このモロゾフの定番チーズケーキが好きなのは、そんな大変さを実感しているからかもしれません。
※掲載情報は 2015/02/25 時点のものとなります。
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キュレーター情報
「たいめいけん」三代目
茂出木浩司
1967年、東京都出身。高校卒業後、海外に留学をする。帰国後に料理の世界に入り、都内数店舗で修行を重ね「たいめいけん」に入社。「たいめいけん」では皿洗いから修行を始め、27歳で三代目を受け継ぐ。伝統を継承しつつ時代にあった新しい「たいめいけん」の味を追求し続ける一方、三越日本橋本店「デリカテッセン・ヒロ」をはじめ、数多くの新しい店舗のプロデュースや書籍の出版など幅広く活動をし続けている。