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抹茶とアーモンドの香りが融合
京都にいらした方から、お土産にいただいた、アンリ・シャルパンティエの「天峰」。
フィナンシェは、アンリ・シャルパンティエを代表する商品の一つですが、こちらは「茶師十段」六代目東源兵衛氏がセレクトした宇治抹茶「天峰」を、使用した抹茶フィナンシェなのだそうです。
厳選された一番摘み抹茶を石臼挽きにし、深みのある味わいに仕上げた抹茶の香りに、アーモンドとバターの風味が混然一体となり、何とも言えず、品のよいお菓子に仕上がっています。
しっとりとした生地を手で割ってみると、中からも鮮やかなグリーンが現れます。
口にすると、抹茶の風味とアーモンドのこくがふわっと広がり、最後は抹茶の爽やかな苦味で締めくくられます。
フィナンシェのようにシンプルなお菓子は、材料が勝負!
と改めて思いました。
※掲載情報は 2019/06/06 時点のものとなります。
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キュレーター情報
菓子研究家
吉川文子
菓子研究家。友人に出したお菓子が好評で、作り方を教えてほしいと言われたことがきっかけとなり、1995 年に自宅でお菓子教室「Kouglof]を始めました。1999年「きょうの料理大賞」でお菓子部門賞を受賞。藤野真紀子氏、近藤冬子氏、サントス・アントワーヌ氏に菓子を学び、伝統的な洋菓子をベースに、誰にでも手軽に作れて再現性の高いレシピ作りを目指しています。特に、バターを使わず、オイルで作るお菓子のレシピを多数考案しております。「オイルでつくるふんわりケーキとサクサククッキー」(オレンジページ)、「バターを使わない作り置きのお菓子」(マイナビ出版)、「バターなしでおいしいパイとタルト」(誠文堂新光社)、「バターを使わないコーヒー、紅茶、日本茶のお菓子」(文化出版局)など著書多数。