島根県産そば粉を使用、そばもツユも無添加にこだわる、出雲そば(なまそば)

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出雲大社もある歴史ある地で育った出雲そば

島根県産そば粉を使用、そばもツユも無添加にこだわる、出雲そば(なまそば)

日本は広いです。一口に中国地方と言っても、岡山や広島などの瀬戸内海に面した山陽と、鳥取や島根などの日本海に面した山陰とでは風景も趣きも違います。山口に至ってはその両方を兼ね備えつつ、本州最西端という意味もあるのでしょうか、独特の存在感が。

 

僕は各地を回りますが、島根県は毎年は伺えず、数年に一回程度。でもその際に必ず寄るのが出雲大社です。説明するまでもなく、大国主大神を祀る数千年の歴史と言われる神社。信心深いほうでは全くないですが、厳かな雰囲気に包まれます。出雲では出雲そばが有名です。奥出雲地方でそば栽培が盛んだったことや松江藩藩主が信濃からそば職人を連れてきたりで定着し、現在まで続いているという由緒あるそばです。

 

食し方もざるそばや通常のぶっかけスタイルではなく、三段などの割子スタイルで提供されることが多く、ダシや大根おろしなどの薬味を直接に一段目の割子にかけ、食べ終わって残った汁を二段目にかけて、また足し、を繰り返すという珍しい食べ方です。

創業百余年のそば工房が、無添加にこだわり作り続ける

島根県産そば粉を使用、そばもツユも無添加にこだわる、出雲そば(なまそば)

店舗ももちろん数多く、ぞれぞれに人気ですが、やはりお土産などで購入して自宅で楽しんだり、ご進物にしたいもの。となると僕的にイチオシなのが『五代目 本田屋繁』の「奥出雲 生蕎麦」。正式には有限会社 本田商店という雲南市にある創業百余年の蕎麦工房が製造販売なさっている商品。

 

そば粉は島根県産を使用。これって意外にも珍しいんです。自家製粉し、無添加で仕上げた“なま麺”なのですが、賞味期限も2一ヶ月くらいと長くて重宝します。しかも、そのまま使用できるつゆ付きで、これがまた無添加!これまた珍しいんです。本醸造醤油のほか、カツオ節、宗田ガツオ節、昆布、しいたけ、みりんなどの天然素材の良さが爽やかなツユの中に光っています!

※掲載情報は 2019/05/22 時点のものとなります。

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キュレーター情報

はんつ遠藤

フードジャーナリスト

はんつ遠藤

東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。

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