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紹介している商品
ドイツで需要が高まるベジタリアン商品
度々ご紹介していますが、ドイツではベジタリアン、ヴィーガンが増えており、様々な商品が市場に出回っています。動物性食材なしでも食生活に困ることはほぼないと言えるほどです。
動物性食品を食べる・食べないは、宗教や嗜好、主義など人それぞれにいろいろな背景があるため、良し悪しで判断すべきものではないと思いますが、選択肢の幅が広がるのはよいことです。
日本でも海外から旅行者が増え、来年はオリンピックも控えていますから、多様な食生活・習慣を知っておくことは大事だと思います。
製粉会社からスタートし、穀類商品に強いザイテンバッハー社
フランクフルトから南東に2~3時間車を走らせると、ザイテンバッハー社があります。製粉会社として創業し、現在では様々な穀物、ナッツ、ドライフルーツなどを使った多様な商品を揃えており、日本へもミューズリーやシリアルバーが輸入されています。
穀類はグルテンアレルギーの対象にもなりますが、もちろんグルテン、ラクトースアレルギーに対応した商品も製造しています。
穀物商品では他にクッキーやパスタ、製パン材料、パンミックス、そして穀物製品以外では、シード類から摂れるオイルなども製造しています。
ベジだけど食べ応えあり、栄養もたっぷりバーガーミックス
今回ご紹介するのは、ザイテンバッハー社のベジバーガー。動物性食材は全く使っていません。
主な材料は、グリューンケルンと呼ばれる、スペルト小麦の若い粒を挽き割りにしたもの、そしてオート麦とスペルト小麦のフレーク、ひまわりの種も入っていい食感を出します。味付けと栄養には、玉ねぎ、にんじん、パセリ、パプリカなどの野菜やハーブが入り、他に味付けの必要は全くありません。
作り方も簡単。水を加えるのみ。捏ねて丸めたらフライパンで焼くだけ。
パッケージには、ハンバーガーとして食べるイラストが載っていますが、もちろんそのままハンバーグとして食べても十分満足できます。サラダやスープを添えれば食事として成り立ちます。量は1袋で2人分くらいです。
材料表にある通り、バーガーミックスはしっかり味付けしてあるので追加調味料は必要ありませんが、酸味のあるケチャップやハーブ入りヨーグルトなどを合わせてもおいしくいただけると思います。
動物性食材を常食する方は、つなぎに卵を入れてもいいですし、私はチーズをカットして入れてみました。これもお勧めです。
とにかく簡単にでき、健康で美味しい食材は忙しい人の味方ですね。
※掲載情報は 2019/04/14 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ドイツ食品普及協会 代表
森本智子
ドイツ在住11年、日本帰国後はドイツ農産物振興会日本事務所にマーケティングマネージャーとして勤務。2010年同団体の解体を機に独立、株式会社エルフェンを立ち上げドイツ食品・飲料の輸入・販売サポート、展示会の出展サポート・コーディネート、ドイツの展示会、会社訪問のガイド・コーディネート、ドイツ食文化セミナーの開催、ドイツの食の情報発信に関わる活動を行っています。
株式会社エルフェン:http://elfen.jp/
一般向けのイベントではドイツ大使館主催「ドイツフェスティバル」の立ち上げ、運営メンバー。
日本ではただひとり、ドイツ ドゥーメンス・アカデミー認定ディプロム・ビアソムリエの資格を持つ。
なかなか日本では知られていないドイツのおいしい物をご紹介していきたいと思っています。
著作:フォトエッセイとイラストで楽しむ ちいさなカタコト*ドイツ語ノート 国際語学社
ドイツパン大全 誠文堂新光社
http://www.seibundo-shinkosha.net/products/detail.php?product_id=5380