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記事詳細
紹介している商品
明治3年創業「和久傳」の春のにがみ鍋。
料亭「和久傳」のオンラインショップで2月初めから3月の終わりまで販売している「春のにがみ鍋」を紹介します。和久傳は京都の料亭。明治3年、丹後で始めた旅館が始まりだそうです。
寒いよう、鍋食べたいなあ、と「鍋 春 お取り寄せ」で検索したのが最初の出会い。とにかく良い名前。「ジャケ買い」のようなものでした。具材は花わさび、蕨(わらび)、芹(せり)、茗荷(みょうが)、蕗の薹(ふきのとう)、などの山菜と牛のロース肉。山菜の鮮度は大変よく、牛肉はチルドの牛でドリップ(肉汁)なく、張りがあって、脂身の霜がきれいです。
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この鍋は、特製だしを軽く煮沸かしたところに山菜を入れて軽く炊き、そこに牛ロース肉を覆いかぶせて適度な量の山菜を箸でクルっと上手にまいて食べるのです。牛は半生な具合。箸使いが上手くない人はよく火が入るけど、それでもおいしいお肉です。そして、この鍋の最後の楽しみが、残った「だし」。この商品は、付属してくる「特製だし」がとにかくおいしい。我が家の毎年の定番、この時期の贈り物の定番になった理由が、だしの味でした。これにご飯を入れて、とき玉子。ぱっとふたをして、ひと煮立ちでできあがり。山菜のにがみと牛肉の良質なさらりとした脂が良い仕上がりにしてくれます。お酒を用意しても、呑むのを忘れてしまいます。季節の節目は楽しい目印がないといけないと思うのです。
※掲載情報は 2015/02/19 時点のものとなります。
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キュレーター情報
株式会社キュウプロジェクト代表
佐藤幸二
代々木八幡近隣でポルトガル料理店「クリスチアノ」、「マルデクリスチアノ」、ポルトガル菓子店「ナタデクリスチアノ」、タイ料理店「パッポンキッチン」を営んでいます。おもたせが好きで、お客様に聞いたり、自分で探したりしています。