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メキシコ滞在最終日、小雨が降る中グアダラハラにある「MESA1」というレストランでランチとなりました。
今回こちらのランチへお誘いくださったのは、メキシコをはじめ、世界中で人気を博しているテキーラ「オチョ」の広報責任者であるホセ・サンドバルさん。非常に温和な方で、終始笑顔が絶えません。
こちらのレストランでは、テキーラをオーダーするとショット2杯とテキーラのチェイサ「サングリータ」がセットになって出てきます。
「オチョ」は、前回ご紹介した名門「カーサ・カマレナ」と同じメキシコの名門一家であるカマレナファミリーのカリスマ蒸留家であるカルロス･カマレナと、世界に2人しかいないテキーラアンバサダーの1人トーマス・エステスが立ち上げたブランドです。オチョは日本語で「8」を意味しますが、それはブランドの立ち上げの際に、サンプルのテキーラを順番にテイスティングしたところ、8番目のテキーラが一番おいしいと2人の意見が一致して決まったためブランド名が「オチョ」になったそうです。昔ながらの製法に加え、熟成方法や樽にまで徹底的にこだわっています。毎年、オチョに使用するためのアガベの糖度や品質をクリアした区画の畑をセレクトし、限定されたエリアのアガベのみを使用するというワインで一般的な、シングルエステートという製法をテキーラにも採用したことで注目されています。
テキーラではめずらしく、ヴィンテージがあるのもオチョの特徴の１つ。
今回はホセさんのおすすめの料理をご注文頂きました。まず、一品目は丸いチーズにトマトやバジルを乗せオリーブオイルをかけて食べる「プロボレータ」という料理です。ナイフで切ると、ふんわりとしたチーズの旨みが口いっぱいに広がります。
2品目は「ツナ・アグアチリ」という、メキシコで伝統的なツナとたまねぎなどをライムソースで和えたものをタコスに挟んだ料理です。ライムの酸味とツナの旨みを感じるさっぱりとした一品。
3品目は、トリッパとタコのタコス。5時間以上も蒸したタコスを使用しています。カリカリのトリッパとタコの柔らかさが見事にマッチ！スパイシーソースがいいアクセントになります。ドライで上品な甘みがある「オチョ」ブランコがさらに料理の旨みを引き立てます
メインはボリューム満点の骨付きステーキ！メキシコの牛肉は、その品質や安全性から南米でも人気が高いそうです。とても脂が乗っていて、ジューシーな旨みが口に広がります。上品なフルーツや花の風味を感じる「オチョ」のレポサドととてもよく合います。
「一流の牛肉からしか、一流のステーキは作る事はできない。それは、テキーラも同じ事。」とホセさんは、「オチョ」のモットーを教えてくれました。一流の素材から一流のテキーラを作る事。水、アガベ、酵母、そして何よりも大切なのは作り手の情熱だと教えてくださいました。
現在、アガベ不足でテキーラの生産量が減少していることにより、世界的にテキーラの価格が沸騰しています。中には、価格を30％も引き上げたブランドもあるそうです。しかし、「オチョ」は価格をあえて下げたそうです。より多くのボトルを販売できるかではなく、より多くの人にテキーラのおいしさを知ってもらえるか。それが「オチョ」の使命だとホセさんはおっしゃっていました。
最終日なのに雨で残念とホセさんに言うと、「Esta Tequila la tarde（テキーラにぴったりの午後）」という言葉を教えてくださいました。
オチョは、この春日本でも発売開始予定。こだわりのテキーラ「オチョ」を日本で味わえる日が楽しみです。
※掲載情報は 2019/02/25 時点のものとなります。
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キュレーター情報
メキシコ合衆国大使館
北・中央アメリカに位置するメキシコは、西は太平洋、東はメキシコ湾とカリブ海に面していて、国土の3分の1は平均高度約1700ｍのメキシコ高原が占めています。古代にはマヤやアステカ文明で栄え、16世紀にはスペインによって支配されます。1810年まで続いた300年ものスペインによる長い統治にもかかわらず、7000年という歴史を持つメキシコ料理はその影響を最小限にとどめ、トウモロコシ、マメ、唐辛子をベース にした伝統料理をベースにした独自の食文化を守り続けてきました。その結果、2010年にメキシコ料理はユネスコ世 界無形文化遺産として登録されました。日本人に馴染みの深い「タコス」以外にも、さまざまな絶品料理がありますので本場メキシコ料理の魅力を発信していきます。
