記事詳細
紹介している商品
キッチンだけでなく卓上塩としても大活躍の天然塩
かつては限られた銘柄以外は手に入れづらかった塩ですが、現在はスーパーでも数十種の塩が陳列され選択肢が増えてきました。また、ネット通販なら数千種の中から選べると思います。
すでに使い分けの時代になっていて、岩塩は肉料理、海塩は魚料理、また独自のブレンドをして使用するなど、多様な選択をしているお店や家庭も多くなってきました。
塩というのは、味の要めであるだけでなく生きるために必要不可欠な食材です。しかし、日本での近代史は、日本専売公社の塩専売法の影響を多大に受けています。
1971年に成立した「塩業近代化臨時措置法」で、「イオン交換膜製塩」以外の方法で海水から直接「塩」を採ることが出来なくなり、また、一般企業が日本で塩の製造を行ったり、自由に輸入することも禁止されたそうです。
塩専売法という法律により天然塩を作ってはいけない時代だったのです。
自然塩は手に入りづらい状況で、私が初めて自然食品店で「海の精」を購入したときは、あくまでも塩製造の研究用として販売されていた記憶があります。
塩事業法の経過措置が終了した2002年4月、塩の製造・販売等を行う場合、財務省への届出等が必要であるが、完全に自由化されたそうです。
ここから現在の多様な製法・味わいの塩が続々と誕生していったのです。
長年、使っている海の精株式会社の「海の精」ですが、色々なタイプがある中で私のおすすめは、伊豆大島産の「海の精 やきしお」です。
天然塩はにがりの作用で湿気を帯びていますが、「海の精 やきしお」は600度の高温で焼き上げて仕上げているので、さらさらとして使いやすく、調理用はもちろんのこと、卓上でのふり塩、かけ塩、つけ塩にも最適です。
苦みや塩気が強くないので、肉・魚・野菜にと、万能なタイプのお塩です。
色々な種類があるからこそ、きき塩をして自分だけの塩を見つけてみることも、おススメいたします。
※掲載情報は 2019/01/24 時点のものとなります。
- 3
キュレーター情報
ケンズカフェ東京 オーナーシェフ
氏家健治
1968年東京生まれ。
ホテルオークラ東京、赤坂アークヒルズクラブ、レストランマエストロ等、高級店で研鑽を重ね、調理および製菓・製パンの技術を体得する。
1998年、東京・新宿御苑前に「ケンズカフェ東京」を開店。
ファミリーマートのスイーツ監修をはじめ、ライセンスビジネスも世界展開する。
また経営者・起業家向けのビジネス講演会も日本全国で多数おこなっている。
著書に『余計なことはやめなさい!』(集英社)、『1つ3000円のガトーショコラが飛ぶように売れるワケ』 (SB新書) などがある。