偽物まで出回る人気のお酒!世界一飲まれているのに、日本人が知らない「白酒」

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知れば知るほど奥深い白酒の世界

「白酒」という2文字をみると、「しろざけ?」、「ひな祭り?」とはてなマークが頭に浮かぶ人が日本では圧倒的に多いようです(個人調べ)。「白酒」は中国語で「パイチュウ」と読みます(発音記号で書くと「baijiu」)。このお酒は、一言で言うなら「中国の焼酎」です。主に高粱(こうりゃん。日本だと家畜の飼料などに使われる雑穀)などの穀物を使って作られている蒸留酒で、50度を超えるものも多く、アルコール度数の高さと独特の香りが特徴的なお酒です。

 

中華料理に親しんでいる人には「あ、あの中華料理店にある強烈なやつ!!!」と言われそうですが、実は、街の中華料理屋さんの飲み放題などにあるのは、中国現地でも安めで大衆的な銘柄が多く、白酒に慣れてない人が、知らずに飲んでしまうと、美味しいというより「きつい!」と感じると思います。

偽物まで出回る人気のお酒!世界一飲まれているのに、日本人が知らない「白酒」

日本だとまだ認知度の低い白酒ですが、実は世界で最も売れている蒸留酒でもあるのです。また、種類や歴史など奥も深く、中華料理をよく食べる日本人はぜひとも知っておいてほしいお酒でもあります。白酒の銘柄は有名なものだけでも「茅台酒、汾酒、五粮液、剑南春、古井贡酒、洋河大曲、董酒 、泸州老窖特曲……」と、数え切れないほどあり、さらに生産される地域で味も大きく異なります。白酒について話し出すと長くなるので、今回はその中でも白酒の最高峰であり、中国を代表するお酒と呼ばれる「茅台酒(まおたいしゅ)」についてまとめてみます。

白酒の最高峰、茅台酒

茅台酒と聞くと、年配の方の中には1970年代の日中国交正常化パーティーで日本の田中総理と中国の周総理が乾杯しているときのお酒と思い起こす人もいるかもしれません。300年以上の歴史を持ち、公式行事にも使われるほど格式高いお酒です。

 

茅台酒は貴州省で作られているもので、白酒の中で最も有名といってもいいでしょう。最近、中国でも人気が高まり、品薄で価格が高騰しており、偽物が多数で回る事態となり、メーカーがお酒にICタグを付けて対策をする事態となっています。

 

一方、日本だとおそらく偽物はほとんどありません。これは、日本側の正規代理店が工場より直接仕入れたものが流通していることと、日本だとまだそこまで需要が高まっていないので偽物が出回らないという事で、中国の方が、本土へのお土産に買って行くこともあるとか。

偽物まで出回る人気のお酒!世界一飲まれているのに、日本人が知らない「白酒」

濃厚でフルーティな風味は「茅台酒の匂い」とも呼ばれ、口に含むと香りが鼻腔まで広がり、多くの人に好まれています。好き嫌いは分かれると思いますが、油分の強い中華を食べるとき、香りの強い茅台酒を飲むと、口の中がスッキリし、さらに美味しく料理が食べられます。このように、宴会文化が発展している中国らしい、食べ物と合わせることでさらに美味しくなるお酒です。家でひとり、ちびちび飲むようなお酒ではありません。

 

日本で徐々に人気が高まっており、1本2~3万円と若干価格が張りますが、お酒が好きな方は、ぜひ味わっていただきたいと思います。白酒という新しい世界が開けるかもしれません。

※掲載情報は 2019/01/19 時点のものとなります。

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キュレーター情報

菊池一弘

羊齧協会主席(ラムバサダー)

菊池一弘

株式会社場創総合研究所 代表取締役/一般社団法人来来県代表理事/羊齧協会主席/オージーラムPR大使(ラムバサダー)/麻辣連盟(四川料理の消費者団体)幹事長 /華縁会(台湾華僑と日本人の交流団体)副会長。1978年生岩手県釜石市まれ。北京外国語大学卒業。著書に「東京ラムストーリー(実業之日本社)」「かんたん家庭で作るおいしい羊肉料理(講談社)」がある。
「とっかかりの場の提供」をコンセプトに交流会の開催、イベントの運営、場作りのプロとしてイベントや団体のアドバイザー業務を行う。
内閣府高齢者フォーラム/三菱総合研究所プラチナ社会研究所/大槌町コミュニティー再生会議/シブヤ大学/大正大学などで講師を務める。
「場創コミュニティ理論」「消費者主導の業界盛り上げ理論」「コミュニティ編集論」など、 独自の理論展開でイベント、コミュニティを利用したマーケティング、地方と首都圏の新しいつながりの創生など様々な形での「場」の設計・運営やそれらに纏わるコンサルティングサービスを提供。
本気の素人はプロを圧倒するをコンセプトに消費者に業界へ好意的第三者として意見を届ける団体をたくさん作るのがライフワーク。

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