缶詰の進化がめざましい昨今。今年の一皿に選ばれた“サバ”も、プレミアムな缶詰によりその価値を改めて注目されたこともきっかけのひとつとなっています。缶詰といえば、保存食や非常食としてのイメージが強い方も多いかと思いますが、現在の缶詰は開けるだけでメインディッシュとなるハイクオリティな逸品が揃います。今回はギフトとしても喜ばれる、とっておきの缶詰をご紹介します。

総ブラックに箔押しでこれまたサバがデザインされた、缶詰にしたらシックでカッコ良過ぎるボックス。ボックスを開けると3種類の「No.38」が美しく詰められています。手がけたのは「AVALANCHE(アバランチ)」という大阪の広告制作会社。上質な脂ののった厳選したノルウェー産サバを贅沢にも半身詰めた缶詰は、理想の味を求めて何度も試作を繰り返し、加熱加工や機械ではなくて手作業により完成させた正にこだわりの逸品です。

ブランド名：株式会社アバランチ

商品名：No.38(ナンバー・サーティエイト)（お取り寄せ可）

具なしの汁だけという、驚くべき缶詰「THE SOUP-ごく旨地鶏の満ちてくスープ」。原料に使われているのは、知る人ぞ知る高知の地鶏・土佐ジロー。その鶏ガラと肉をじっくり煮てうまみを引き出し、玉ねぎと高知県産天日塩だけで味付けしています。原料はたったそれだけ。塩分濃度は0.4％という低さで、口に含んでみると、角がなく、まろやかで、塩味をほとんど感じず、うまみの密度の高さを感じる味わいが広がります。

ブランド名：有限会社はたやま夢楽

商品名："ＴＨＥ　ＳＯＵＰ”　ごく旨地鶏の満ちてくスープ（お取り寄せ可）

高級缶詰メーカーとして有名なフランス『ラ・ベル・イロワーズ』社の「バターサーディン」。ブルターニュ地方の新鮮ないわしをフランスの香り高いバターをふんだんに使ってつくりあげた何とも贅沢な缶詰は、温めるとバターがふわっと溶けて、缶詰とは思えない十分なごちそう感のある一皿が出来上がります。グリンペッパーがぴりっと効いた一缶や、高級バターのボルディエが使われた柚子風味のサーディン缶も合わせてお楽しみください。

ブランド名：la belle-iloise

商品名：オイルサーディンシリーズ　サーディンセット（お取り寄せ可）

国産サバをオリーブオイルに漬け込んでいる「Ca va？」。口に入れるとほろりとほどける肉厚のサバの身が詰まっています。味に変なクセがないので、トマト缶と合わせてパスタやドリアにしたり、アスパラやブロッコリーなどの野菜と合わせたりと、サラダや洋風ディップ、カナッペの具材など、さまざまなアレンジが自在にできる点も魅力です。女性が手に取りやすいようにとデザインされたパッケージも置いておくだけで絵になります。

ヨーロッパや南米などさまざまな場所でアンチョビは作られていますが、“カンタブリア海”で獲れるイワシを使ったものが最高級とされています。『ATS- FOOD』の「最高級アンチョビ」は、カンタブリア海の春採りカタクチイワシの身を丁寧に骨から外し、身を整えてからトレビエハ産の塩とカスカンテ産のオリーブオイルに漬け込んでいます。これまでのものと一線を画する噛むごとに熟成された深くマイルドな旨味を感じてください。

ブランド名：ANCOMAR

商品名：カンタブリア産 最高級アンチョビ『アンコマール』（お取り寄せ可）

スペインのバル料理を再現するのにぴったりの缶詰がイベリコ豚のマリネシリーズ「缶ティパスト」です。味付けは「イベリコ豚とひよこ豆の白ワインソース」「イベリコ豚とオリーブのオレンジソース」「イベリコ豚と白インゲンのトマトソース」の3種類。原料には、基本的に“ベジョータ”という最高ランクのイベリコ豚が使われています。シンプルな味付けなので、イベリコ豚を噛んだときににじみ出る脂身のおいしさが感じられます。

「I LIKE SPICY（アイ ライク スパイシー）」は、タイからやって来たバジルライスの缶詰。素材とスパイス、天然調味料の組み合わせで美味しさを追求した、とても生真面目な缶詰です。最高品とされるタイ米・カオホンマリを使い、きりっと辛めに仕上げたバジルライスは、温めるだけで本格タイ料理の完成。鶏肉に似た食感の大豆ミートを使っているので、ベジタリアンへのギフトとしても重宝します。

1960年のオープン以来、福岡っ子にこよなく愛され続けるロシア料理の名店『ツンドラ』その看板メニューになっているのが、豚肉やジャガイモ、ニンジンなどの野菜がゴロッと入った「ボルシチ」です。トマトをアクセントに使っているのが、ツンドラならではのおいしさの秘訣だそうです。それをそのまま味わえるのがこちらの缶詰。牛骨と野菜のブイヨンをベースにトマトをたっぷりと使ったスープは、冬ギフトにもぴったりです。