養命酒が作った和風ハーブ「クロモジ」ののど飴

養命酒が作った和風ハーブ「クロモジ」ののど飴

記事詳細


紹介している商品


風邪やインフルエンザの予防に

毎日、酒を飲まない日はないのだが、いつの頃から飲酒の習慣がついたのだろうかと考えた。記憶は幼少期の頃にたどり着く。虚弱な体質で病気がちな子どもで、両親は心配して一時期夕食の前に「薬用養命酒」をキャップ一杯呑まされていたのだ。どうもこの時の「薬用養命酒」が未来の大酒呑みを育てていたとは夢にも思わないだろう。

 

一応「薬用養命酒」は日本酒やワインとおなじくらいのアルコール度数が14%もあり、未成年者は飲んではいけないのだが、半世紀以上前のことで許していただきたい。そのおかげか、どうかは不明だが虚弱体質から健康になれたのは「薬用養命酒」の功もあったのだと思う。

養命酒が作った和風ハーブ「クロモジ」ののど飴

そして、養命酒からのど飴が発売されたのだ!恩人ともいえる養命酒ののど飴で「養命酒製造のど飴・国産クロモジエキス配合」ときたもんだ。このクロモジエキスというのはクロモジの木から採取されるものだが、漢字では「黒文字」とも書く。和菓子やお茶をされる方には楊枝として馴染みがあるだろう。クロモジの木は本州から四国、九州などの低山や疎林の斜面に分布し茎は高さ5メートル程度まで成長する。

 

その若枝の肌に黒い斑紋が表れて文字に見立てて黒文字と呼んでいた。これを削って楊枝を作るのだが、昔は(江戸時代)この先端を細かくして房楊枝として歯磨きに使っていたのである。(歯磨きの習慣は江戸時代からはじまる)また、茶道の千利休は茶を立てる時に庭のクロモジを小刀で削り、香り高い楊枝を和菓子に添えて信長や秀吉に供していたという。楊枝に使う程度の知識しかなかったのだが、あるイベントでフレンチのシェフにメニュー作りを依頼し、媒体写真撮影の当日にシェフがクロモジの枝を持参したのだ。

養命酒が作った和風ハーブ「クロモジ」ののど飴

最初はわからなくて、これは何ですかと訊ねると「クロモジの枝だよ」と。話を聞くと岩手の住んでいる裏山に繁殖していると。地元の人もそれがクロモジの木だとう認識もないくらいのものなのだそうだ。デザートの飾りにクロモジの葉をあしらうために持参したが、手に取り臭いを嗅ぐと、爽やかで気持ちの良い甘い香りがする。そう、このクロモジは「和のハーブ」なのである。枝葉を蒸留することでとれるクロモジ油は、テルピネオールやリモネンなどを含有し、かつては化粧品、石鹸などに盛んに使われり、枝(烏樟)や根(釣樟)を薬用粉砕した生薬とし養命酒にも入っているのである。

 

元々漢方としての効果があるクロモジだが、エキス成分のあるクロモジポリフェノールには抗ウイルスなどの効果がありのど飴としても良いのである。最初に少し漢方ぽい味がすぐに黒蜜の味に変わり中に甘い香りのクロモジハーブが口と鼻に広がって爽やかである、風邪やインフルエンザの季節が到来するが、ちょっと試してみてはいかがだろうか。

※掲載情報は 2018/12/01 時点のものとなります。

  • 4
ブックマーク
-
ブックマーク
-
この記事が気に入ったらチェック!
養命酒が作った和風ハーブ「クロモジ」ののど飴
ippin情報をお届けします!
Twitterをフォローする
Instagramをフォローする
Instagram
Instagram

キュレーター情報

後藤晴彦(お手伝いハルコ)

アートディレクター・食文化研究家

後藤晴彦(お手伝いハルコ)

後藤晴彦は、ある時に料理に目覚め、料理の修業をはじめたのである。妻のことを“オクサマ”とお呼びし、自身はお手伝いハルコと自称して、毎日料理作りに励んでいる。
本業は出版関連の雑誌・ムック・書籍の企画編集デザイン制作のアート・ディレクションから、企業のコンサルタントとして、商品開発からマーケティング、販促までプロデュースを手がける。お手伝いハルコのキャラクタ-で『料理王国』『日経おとなのOFF』で連載をし、『包丁の使い方とカッティング』、『街場の料理の鉄人』、『一流料理人に学ぶ懐かしごはん』などを著す。電子書籍『お手伝いハルコの料理修行』がBookLiveから配信。
調理器具から食品開発のアドバイザーや岩手県の産業創造アドバイザーに就任し、岩手県の食を中心とした復興支援のお手伝いもしている。

次へ

前へ