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グランマルニエ風味のオレンジローマジパンが印象的なしっとりシュトーレン
11月も半ばを過ぎ、街はクリスマスのイルミネーションが輝く季節となりました。
今回ご紹介するのは今の季節にピッタリ、今年でオープン20周年を迎えた麹町『パティシエ・シマ』のクリスマスが待ち遠しくなるドイツの伝統菓子「シュトーレン」です。
シュトーレンはドイツ発祥の伝統菓子で、クリスマスを待つ4週間の間少しずつスライスして食べる習慣があり、フランスではドイツの影響を受けるアルザス地方でも親しまれています。
一般的には生地にオレンジピールやナッツを加え焼き上げ、粉糖がまぶされており、砂糖に包まれた形はイエスを産着で包んでいるように見えるとも言われています。
『パティシエ・シマ』のシュトーレンは生地全体がしっとりと一体感のある深い味わいが印象的です。
北海道産の発酵バターを使用した生地に、甘さが引き立つサルタナレーズン、そして時間をかけてたっぷりのラム酒に漬け込んだラムレーズンの2種類のレーズンを使用しています。
そして、真ん中にはグランマルニエ風味のオレンジローマジパンが入っており、日が経つと少しずつ熟成した洋酒の優しい丸みのある香りへと変化していきます。
しっとりしたシュトーレンの特徴は焼き上げた後に澄ましバターを塗ることだそうで、『パティシエ・シマ』らしいその優しくて奥深い味わいに、毎日食べ進めることが楽しみとなりそうです。
11月の発売からクリスマスまで、なくなり次第販売終了とのことで、クリスマス前に大切な人への手土産やご挨拶にぴったりな伝統菓子です。
※掲載情報は 2018/11/27 時点のものとなります。
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キュレーター情報
洋菓子研究家
加藤里名
洋菓子研究家 / 洋菓子教室Sucreries主宰
東京都出身
”テクニックだけでなく、土地の文化や風土、歴史と結びつきもお伝えしお菓子作りをもっと身近に感じてもらいたい”と考え〜会話も弾む自宅で実践できるフランス菓子~洋菓子教室Sucreriesを主宰
実家は100年以上続いた老舗寿司店 父は大阪寿司の職人、母は洋菓子研究家
幼少期よりヨーロッパを訪れ文化や料理に触れ、現在も定期的にフランスパリや地方を訪れ研鑽を積む
聖心女子大学卒業
監査法人に勤務する傍ら“イルプルーシューラセーヌ”にてフランス菓子を学んだ後渡仏。
ル・コルドンブルー・パリにて菓子上級コースを卒業後、パリのパティスリー“Laurent Duchene”にて研修
帰国後、2015年より神楽坂にてフランス菓子をベースとした洋菓子教室"Sucreries"を主宰、その他Elle Gourmetフードクリエイター部所属、カフェレストランへのレシピ提案やイベントへの参加等精力的に活動中
趣味は海外旅行、ビストロ巡り、自然派ワインとお菓子だけでなく、食のトレンドに敏感に反応