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冬の楽しみ「モン・ドール」
フランスには「チーズの無い食卓は片目のない美人」という位に、チーズはフランスをはじめとするヨーロッパでは食卓には欠かせない乳製品です。発酵食品としては、日本の「味噌」や「漬物」のようにフランス各地で独特のチーズが作られています。
チーズの歴史は古く、西ヨーロッパではイタリアがチーズのはしりと考えられており、紀元前1000年頃に、ギリシャから海路、北イタリアに伝えられたとの説が有力らしい。その後ローマ軍の遠征のおり、フランスに伝わった経緯があります。フランス最古のチーズはロックフォールとカンタルと言われ、どちらも2000年くらい前から作られているそうです。
今回紹介する「モン・ドール」はフランシュコンテ県(フランス)のチーズとして18世紀にはすでに書物に記載が見られる歴史あるチーズです。スイスとフランスの国境「ジュラ」山脈の周辺で製造され、その伝統が両国で継承されてきました。スイスでは「ヴァシュラン・モンドール」との名称で販売されます。9月中旬から5月中旬まで販売され、冬のチーズの代表です。
トロッとした中身をスプーンですくってパンと共に味わう、まさに至福のひとときとなるでしょう。 チーズはドライフルーツや蜂蜜を添えても美味しいので、試してみては如何でしょうか。チーズに合わせたジャムも販売されています。
一緒に楽しむ飲み物ですが、しっかりした赤ワインは勿論、貴腐ワインやポートワインなど甘いワインとも抜群の相性と思います。
さわやかな酸味が上品な味わいのハート型チーズ、クール・デュ・ベリーシェーブル(山羊のチーズです)
バレンタインの為のギフトセットもあるようです。チョコレートでコーティングされたドライレーズン・ハート型のウォッシュチーズとほんのり苦味のあるチーズをセットにした楽しいボックスです。
※掲載情報は 2015/02/06 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ホテル・レストラン運営コンサルタント
川尻倫明
日本を代表するフレンチレストラン「銀座レカン」を皮切りに、世界№1ソムリエ田崎真也と共にホテル西洋銀座のレストラン部門を立ち上げる。その後各地でホテル副総支配人、ホテル総支配人等を歴任。パリ「マキシム」、カンヌ「ムーラン・ド・ムージャン」、ロスアンジェルス「ベル・エア」等、海外三ツ星レストランでのサービス実績ほか、エドモンドロスチャイルド等のVIP担当経験など、世界トップレベルのサービスとホテル・レストランマネジメントのエキスパート。「広島から世界へ」をコンセプトにグローバルに活躍できるサービスパーソンの育成を目的に各地で指導を行っている。
Orientarl Hotel広島 スーパーバイザー / キュリオシティ㈱シニアコンサルタント / F&Bマネージメント代表