記事詳細
紹介している商品
福岡県久留米産の“久留米バニラ”!
バニラの産地というと、マダガスカルやタヒチが浮かびますが、
なんと日本でも、バニラが栽培されているのです。
その生産地は、福岡県久留米市。
バニラは、赤道付近で栽培される熱帯植物のため、国内での栽培は非常に難しいのですが、
久留米市で蘭の栽培を行っている金子植物苑が、同じラン科であるバニラの栽培に成功。
成功!と言っても、決して簡単なことではなく、一般的にバニラの受粉はメルボナという蜂が行うのですが、日本にはいないため、なんと一つひとつの花に爪楊枝を使って、人工授粉を行っているのです。
しかも、バニラの花の開花は、たった一日で午前に花弁が開くと午後には閉じてしまうそうなので、どれだけ難しいことか!その栽培の管理と労力に頭が下がります。
さらに、国内での成功例のなかった収穫後のバニラを乾燥・発酵させるキュアリングも試行錯誤を重ね成功!バニラのふくよかな甘い香りを感じられるよう水分の多い状態での出荷が実現しました。
鹿児島で開業55周年を迎えたホテルがプレミアムなジャムに。
そんな久留米バニラを使ったジャムを作っているのが、
今年、ホテル開業55周年のアニバーサリーイヤーを迎え、
城山観光ホテルから、名称変更を行ったSHIROYAMA HOTEL kagoshima。
九州のパティシエ達による九州素材を使用した菓子の発信を目指す「九州パティシエプロジェクト」の一環として誕生した一品ですが、人気のジャムシリーズのプレミアムラインナップに加わりました。
ジャムの中には、ご覧のとおり鞘も!
この国産バニラの繊細な香りを生かすために、2日間に分けてバニラビーンズを入れた
生クリームを沸騰させます。また、低温で長時間煮詰めることで、バニラらしい白色を保ち、余分な水分を蒸発させることで、糖度もアップしさらに美味しくなります。
仕上げに、1/6にカットした鞘をひとつひとつ手作業で。
まるで生洋菓子!香りにも食感にもうっとり。
こちらの国産ヴァニラジャム。
蓋を開けると、なんて幸せなバニラの香り!
スプーンですくってみると、プルン!
まずはそのまま頂いてみると……
もっちりとした葛練りのような食感。
濃厚でクリーミーなミルクの甘さの中から、
バニラの繊細で、甘い香りが広がっていきます。
セロトニンがふわーっと放出されるような心地。
もしマリーアントワネットがこの世にいるのなら、是非お届けしたい!
いつまでもその高貴な香りと甘さの余韻が楽しめる美味しさです。
パンやクラッカー、ヨーグルトなどとの相性ももちろんですが、
このヴァニラジャムだけで充分スイーツとして成立しているような……
パイやタルトのフィリングといった製菓材料としても。
希少な国産バニラの香りとそれを最大限に活かしたSHIROYAMA HOTEL kagoshimaの
パティシエの技をご堪能ください。
国産ヴァニラジャム
1200円(税別)
※牛乳を使用したミルクジャムのため、冷蔵での保存をお薦めします。
販売場所:SHIROYAMA HOTEL kagoshimaベーカリーショップ
SHIROYAMA HOTEL kagoshima オンラインショップ
https://www.shiroyama-shop.jp
※掲載情報は 2018/09/18 時点のものとなります。
- 10
キュレーター情報
ツタエルヒト。×フードマエストロ
齊藤美絵
ラジオパーソナリティとして、長年ラジオ番組やTVのナレーター、MCとして「声」で空間を彩る。その一方で、フードマエストロとして、“魅力的な食”の伝え手として活動。
特に、ハワイ産の食材・食品の魅力を伝えるべくハワイの畑や工場を周り、生産者とコミュニケーションを取り、現地の様子を伝え、その食材を使ったイベント企画やホテル・レストランへのメニューのプロデュース等を行う。
現在は、一児の母として、子供に安心して食べさせられるシンプルな美味しい食材・食品を日ごろから探求し、発信している。鰹節の魅力を伝えるにんべんだしアンバサダーとしても活動中。