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夏休みが終わると、私の元においしい情報がたくさん
届きます。
中でも、仲良しのデザイナーMさんが語ってくれた
沖縄、宜野湾にある小さなジェラートとマカロンの専門店
「ラ・ボウス」の話は格別においしいものでした。
沖縄北東「やんばる」の肥沃な土に、燦々と降り注ぐ
太陽に育てられた果物や野菜。
それらを素材に、ジェラートマエストロの柴野大造さん、米盛勝也さんが
作り上げた味は、ジェラートの本場イタリアはもちろん、世界から
絶賛を浴びています。
日本ジェラート協会理事にの柴野さんは、アジア人初の世界ジェラート大使。
その経歴は、
2016年Sherbeth Festivel外国人部門一位。
2017年GelatOWorldTourGranFinale東アジア代表。
2015年ジェラート日本チャンピオン。
2014年ジェラート国際コンテストピスタチオ部門入賞。
日本ジェラート協会公認、最年少ジェラートマエストロの米盛さんは、
ラボウスの店長。柴野さんに従事し、2017年には、ジェラート世界大会で、
歴代日本人最高位の「自由部門2位」を獲得しています。
「しかも二人ともハンサムで、観光客の女の子に2ショットを
せがまれていました」
と日に焼けた顔で笑うMさん。
お店で食べたのは、2017年イタリア シャーベットフェスティバル
グランプリを受賞したパイナップル・セロリ・リンゴもシャーベット。
「手つき鮮やかに、銀のジェラート用のスプーンですくったジェラートを
くるくると回し、芸術的なジェラートタワーにしてくれるんです。
もう、見ているだけでもうっとり……」
残念ながら、取り寄せるとカップに入ってしまいますが、
沖縄の光が育てた味は、十分堪能できます。
私は、6個セットを注文。スイカを食べてみました。
「あ、スイカ! 子どもの頃に、食べたスイカだ!」
初めて食べるのに、懐かしい。
自然の力を思いっきり引き出して、いのちの形を
ジェラートに置きかえたかのよう。
「おいしい」などと軽く言えない「いのちの尊厳」までを
感じさせる味でした。
天才たちがつくるとジェラートはここまでのものになる。
そう思わせる逸品中の逸品でした。
※掲載情報は 2018/09/09 時点のものとなります。
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キュレーター情報
スピーチライター/コラムニスト
ひきたよしあき
(株)博報堂で、広告クリエーターとして働くかたわらで、「朝日小学生新聞」などにコラムを書いています。出張、撮影、講演で全国を回りながら、おいしいものを送ったり、頂いたり。誰かに何かを送ろうとする時、そこに素敵なエピソードが生まれます。高い安い、有名無名に関わらず、できればその一品にまつわる物語までお伝えしようと思っています。皆さんからの情報もお待ちしています。主な著書「あなたは言葉でできている」(実業之日本社)「ゆっくり前へ ことばの玩具箱」(京都書房)「大勢の中のあなたへ」(朝日学生新聞社)