環境にも考慮した近代のオーストリアスイーツ事情

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オーストリアスイーツの礎を築いたハプスブルグ家

チョコレート菓子の「ザッハトルテ」に代表されるように、オーストリアにはチョコレートを使用したスイーツが沢山あります。日本でも最近、ウィーン菓子専門店などが増えてきましたが、オーストリアのスイーツを調べてみると、マリー・アントワネットで有名な、ハプスブルグ家と深い関わりがあります。13世紀後半から1918年まで、じつに600年以上にわたってヨーロッパの大部分を支配してきたハプスブルク家。オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、フランス、イタリア、スペイン、ハンガリー、チェコ、スロバキア、旧ユーゴスラビア、ポーランド、ロシアやルーマニアの一部を手中に治めていました。当時の王族や貴族は専用の菓子職人を雇い、舞踏会や演奏会などで振舞われるスイーツを作らせていました。さまざまな地域から来た菓子職人は、それぞれの国のスイーツの良さを取り入れ独自のものを作りはじめました。

そしてウィーン菓子の転換期は、1814年、ウィーン会議でした。そこに集まる王侯貴族たちのために、ウィーンの菓子職人たちは腕を競い合いました。それが華やかになり洗練されたものが、今日のオーストリア菓子となったのです。

オーストリアの新しいチョコレート文化

環境にも考慮した近代のオーストリアスイーツ事情

現在も、オーストリアには数多くの老舗チョコレートブランドがありますが、どのブランドも伝統の味を守りながら、動物を模ったデザインなどの斬新なスイーツも発表しています。

近年のトレンドの一つとして、オーストリアではオーガニックかつフェアトレードのチョコレートをよく見かけます。

斬新なデザインが特徴的な「Zotter」社のオーガニックチョコレートなどが有名です。もうひとつ「LANDGARTEN(ランドガルテン)」では、フェアトレードのオーガニックチョコレートを100%使用したお菓子を製造し、ヨーロッパを中心に、30カ国以上の国に届けられています。さらに、油を使わずに温風だけでカカオを処理するロースターを採用して、予備電力を社内の空調に使用するなど環境にも考慮するチョコレート生産工業も増えてきています。

オーガニックチョコミックス

環境にも考慮した近代のオーストリアスイーツ事情

徹底的にオーガニックにこだわったLANDGARTEN(ランドガルテン)のオーガニックチョコレート。口どけの良い濃厚なチョコレートと、フルーツの酸味が相性抜群のオーガニックチョコレートです。

※掲載情報は 2015/01/30 時点のものとなります。

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オーストリア大使館

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オーストリアはドイツの南方、中部ヨーロッパの内陸に位置し、面積は北海道より少し大きく、9つの州から成り立っています。地理的にヨーロッパの交通の要所だったため、さまざまな食文化の影響を受けています。18世紀、首都ウィーンはハプスブルグ王朝の帝都としてますます発展をとげました。ウィーン料理とお菓子の発展は、ハプスブルク家の歴史と深く結びついています。帝国の発展ととともに、ウィーンには様々な料理とお菓子が各国からもたらされました。ウィーンのお菓子職人によって、もともとは素朴なものだった郷土菓子が、豪華なスイーツに変身したといわれています。ウィーンだけではなく、9つの州それぞれに独特な郷土料理や文化を育んできたのもオーストリアの魅力です。歴史あるオーストリア料理とお菓子を通してみなさんにオーストリアの魅力を伝えると共に、興味を持ってもらえる話題をご提供していきます。

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