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もっと身近な国に!ブルガリアの歴史と文化に触れる会
6月27日ブルガリア大使公邸で行われた「ブルガリアを親しむ会2018」。ブルガリアの魅力あふれる歴史や文化を日本の皆さんにもっと身近に感じてもらおうと、日本国内のジャーナリストによる、ブルガリア現地視察の報告が行われました。また、ブルガリアが誇る美味しいワインや伝統の食事も用意され、参加者にその魅力を実際に感じていただきました。
冒頭挨拶に立った、ボリスラフ・コストフ駐日ブルガリア共和国特命全権大使は「ブルガリアには歴史的価値の高い観光資源がたくさんあり、数多くの世界遺産もあります。日本からの観光客の数は年々増え続けていますが、もっと多くの方に来ていただき、実際にブルガリアの魅力を感じていただきたい」と述べました。
歴史あるブルガリアワインの魅力
ブルガリアでは、世界的な評価の高いワインが多く生産されています。その歴史はたいへん古く紀元前の古代トラキア文明に遡るといわれています。ブルガリアでは、これまで数々の発掘品から、儀式で使われていたと思われるワインを入れる杯なども発見されており、その歴史を感じさせます。
現在、ブルガリア国内には260を越えるワイナリーがあります。世界のインポーターからも注目を集めていて、日本からも現地のワイナリーを訪ねるツアーなども人気となっており、その優れた品質に今、注目が集まっています。
今回、料理に合わせてご紹介したブルガリアワインは、ブルガリアの南にあるトラキア地方にある巨大な自社ブドウ園をもつテラ・タングラワイナリーのワインです。ブルガリアを代表する高品質なワインを造り、国際的な評価も高い名門ワイナリーです。
ヤトラスルビンはブルガリアの在来種である「ルビン」という品種のブドウ100%で造り、深みのある色合いが美しいブルガリアを代表する赤ワインです。
ティーティーホワイトは柑橘系の香りが爽やかで、フルーティーな白ワインです。優しい味わいのブルガリア料理にぴったりの滋味あふれる味わいです。
ヨーグルトなど乳製品を多く使った伝統料理
もうひとつ、ブルガリアの食を語る上で欠かせないのが「ヨーグルト」です。日本でもお馴染みの「ブルガリア」の名前をつけたヨーグルトは、多くの方から支持されています。
朝食にフルーツなどとあわせて食べるのが、日本では定番ですが、本国ブルガリアには、たくさんのヨーグルトを使った料理レシピがあります。
ヨーグルトを使ったソースをたっぷり上にのせて焼き上げるジャガイモとひき肉を使った「ムサカ」。食べる際にもヨーグルトをそのまま添えて一緒に食べます。
「タラトル」という、まさにヨーグルトそのものの味わいを生かした冷製スープもあります。キュウリやクルミが入っており、ハーブのディルやガーリックを使って風味付けしています。冷やして楽しむスープでヨーグルトの酸味が爽やかな味わいのポイントになります。
こちらは、チーズとトマト、キュウリを合わせたブルガリア定番のサラダ「ショプスカ サラダ」です。このサラダに使われる真っ白なチーズ「シレネチーズ」の白と、トマトの赤、そしてキュウリの緑は、ブルガリアの国旗にも使われている3色ということもあり、ブルガリアの人々に昔から愛される一品です。チーズもブルガリアではヨーグルトと同様によく食べられています。
こちらは、ヨーグルトを使用していませんが、ブルガリアの煮込み料理の定番メニューで、豚肉を使ったトマト煮込みの「カヴァルマ」です。寒さ厳しいブルガリアでは欠かせない煮込み料理で、体を芯から温めてくれる料理です。炊き上げた土鍋のまま、最後の仕上げに卵をのせて仕上げます。
日本のヨーグルトシェアの多くを占める明治「ブルガリアヨーグルト」。国の名前がそのままブランドとしてネーミングされているのは、ブルガリアの歴史あるヨーグルト文化を象徴しているようです。
2019年はブルガリアと日本を結ぶ3つの周年記念の年
来年2019年にはブルガリアと日本にとって記念すべき年を迎えます。日本との交流が開始されて110年、そして、外交関係樹立80年、さらに一度、外交関係が再開されて60年という区切りを迎えます。
総人口約700万人のブルガリアは、2017年には約900万人の観光客を迎えていますが、そのうち日本人観光客の来訪数はおよそ1万5000人です。今後も、日本からの観光客は増加することが期待されています。
ブルガリアの魅力「バラ」や「ヨーグルト」といった代表的なもの以外にも、その歴史的価値の高い遺跡探訪や温泉地巡り、さらには優れたワイン、体に優しい食事などの食文化といった魅力をぜひ、もっと多くの人に現地で体験していただきたいです。
※掲載情報は 2018/08/22 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ブルガリア共和国大使館
ブルガリアはバルカン半島に位置し、北はルーマニア、西にセルビア、マケドニア共和国、南にギリシャ、トルコと隣接し、東には黒海があります。北海道より少し大きい国土で、首都はソフィアです。香水用のバラ栽培が世界最大産地ということでも有名です。ブルガリアの食でみなさんはヨーグルトを連想する人が多いと思いますが、さまざまな民族の食文化の影響、特にトルコ、ギリシャ、ルーマニア料理との共通点が多いです。また、良質なワインの産地としても有名です。