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いにしえの雅に想いを馳せて
夏も近づき、蒸し暑い日も多くなってきました。
冷蔵庫や冷凍庫の無かった頃、冬の間に山中の洞窟の氷室(ひむろ)とよばれる小屋に天然の氷雪を貯蔵し、夏場に涼を得られるように保管していたそうです。貯蔵量も限られており、大変貴重な氷室の氷。一説によると、江戸時代には北山の氷室から宮中(御所)に献上され、氷の解け具合によってその年の豊凶を占っていたとか。
『鶴屋吉信』さんの「御所氷室」は、そんな氷室の氷と、冬に咲き、氷の中に閉じ込められた梅花を模したお干菓子。
氷に見立てた純白のスリコハクは、シャリシャリと、まさに氷雪のような食感。うっすら顔を出す「梅花」の丹波大納言小豆が食感のアクセントになっています。涼やかな見た目とひんやりとした口当たりの涼感あふれるお干菓子。王朝の雅に想いを馳せながら、ゆっくりと味わうことができます。
旧暦6月1日(新暦の7月1日)は「氷室の節句」。江戸時代には『氷室の氷を口にすると夏バテしない』と信じられ、臣下にも氷片が振舞われていたそうです。日を追うごとに暑さ厳しくなる折、大切な方に「御所氷室」をお渡しされてみてはいかがでしょうか。
※掲載情報は 2018/06/15 時点のものとなります。
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キュレーター情報
弁護士秘書
Halca
2010年に大手法律事務所に入所、パートナー弁護士の秘書として勤務しています。
フリーモデルやダンサーとしての活動も精力的に行っており、様々な出会いを通じて「逸品」の情報を日々収集。幼少時より茶道(裏千家)のお稽古に通っているので、和菓子全般が得意分野です。
国内外拠点の弁護士・秘書ネットワークと、モデル・ダンサー仲間の流行アンテナで、美味しい情報をお届けします。