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水引の箱が縁起良し。豪華なサプライズに、おもてなしに
圧倒的な生産量を誇る金沢の金箔。流通している金箔には、金沢伝統箔である「縁付」と、現代箔の「立切」の二種類がある。「縁付」は半年かけて紙仕込みをする手間暇をかけて作られており、国宝の修復にも使われる。今回は、オーガニック製法の「縁付」金箔を使いやすいケースに入れ、手軽にお料理をワンランクアップさせてくれる料理用金箔「縁」をご紹介したい。
金沢で初めて金箔が作られたのがいつなのか、はっきりとは分からない。文献として残っているのは文禄2年(1593年)のこと。加賀藩初代藩主である前田利家が製造を命じている。それから現在に至るまで、金沢では金箔を製造してきた。
そんな歴史ある金箔。金沢に行くとあちこちで販売されている。お料理を選ばない料理用金箔は、おめでたい席に欠かせない。コーヒーや洋菓子、お寿司など、なんでも豪華に変化させてくれる。大きさは下の写真ほど。コンパクトなのもうれしい。
都内の専門学校で講師をした際、この「縁」を自由に使えるよう教室に持って行った。「すごーい!」と、金箔だけを食べてみて味をみるなど、生徒の皆さんの反応は上々。見本を作ってほしいとの声で、私はお寿司に醤油麹(しょうゆ麹)と金箔をふんわりと。それを見た生徒全員が、実習のお料理すべてに金箔を使用する結果になった。振りかける時の嬉しそうな顔が印象的で、「縁」を実習で使用して良かったなと、私も嬉しくなった。
この他にも、前回「ippin」でご紹介したカステラ(https://ippin.gnavi.co.jp/article- 13924 /)にも、「縁」を使用した。その際は、「小判のよう」と驚きの声が上がった。メイン料理にも、スイーツにも合うのだ。
この「縁」は、通常はビニール袋入りで販売されている。オプションでゴールドの縁起の良い水引のついた黒い箱を選ぶことができるため、プレゼントには箱入りがおすすめ。
商品の使い勝手も素晴らしいが、商品名の「縁」も日本人の私には気になるネーミングだった。箔座さんの「縁」には二つの意味が込められおり、一つは400年以上の伝統を持つ金箔製法の「縁」。もう一つは人と人との「縁」。
お祝いの席に。
日々の暮らしの中での、贅沢な時間に。
来客の方へのサプライズの「おもてなし」に。
いろいろなシーンで使ってみたが、すべての人を笑顔にさせてくれる逸品だ。
※掲載情報は 2018/06/20 時点のものとなります。
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キュレーター情報
発酵料理研究家/観光連盟アドバイザー
高橋香葉
「日本人の体を健康できれいにするには、日本伝統文化の発酵食が一番良い」として発酵料理の研究に取り組む。テレビ、雑誌、書籍などを通じて、発酵食品の良さを伝える普及活動を行っている。
日本で初めて、米麹と醤油をあわせた新調味料「しょうゆ麹(醤油麹)」の作り方とレシピを公開し、発酵業界に新しい風を入れた。その活動は、フードアクションニッポンアワード販促部門を受賞。その後、読売新聞にて「オンリーワン」として掲載された。
現在は、日本全国を回り、全国の発酵食品だけでなく温泉巡りをし、日本の伝統文化を勉強している。
自治体の観光連盟アドバイザー、特産品開発審査委員などを歴任。市場調査から、販売戦略、プロモーションなどのマーケティング講師も行っている。フードアナリスト協会「食のなでしこ2016」。
主要著書:
◎「しょうゆ麹と塩麹で作る毎日の食卓」(宝島社)
◎リンネル特別編集「しょうゆ麹で作る毎日のごちそう」(宝島社)
◎「知識ゼロからの塩麹・しょうゆ麹入門」(幻冬舎)
◎おとなのねこまんま555(アース・スターブックス)等