ハギースパーク 重畳 2017
大和葡萄酒
世界の女性ワイン・プロフェッショナルが選ぶユニークなワインコンクール「フェミナリーズ世界ワインコンクール」をご存知だろうか?
12回目を迎える今年のコンクールは、2018年4月5日に開催。パリの喧騒から少し離れたパルク・フローラルが会場となった。
今年は世界15か国から1250社4300アイテムが出品。約450名の審査員によって、厳正に審査にされる。審査員は、ソムリエやワインスクールの講師、ジャーナリストなど世界28か国から集まったワイン・プロの女性たち。女性が美味しいと認めたワインは、日本だけでなく世界の市場においても影響が大きく、出品数は年々増えているそうだ。
もちろん、気になるのは日本ワイン。日本からは12社34アイテムが出品された。見事入賞したのは、8社9アイテム。いずれも世界の女性たちに選ばれた世界品質のワイン。
さっそく紹介していこう。
今回紹介するのは、山梨県、勝沼にある『大和葡萄酒』の「ハギースパーク 重畳 2017」。
『大和葡萄酒』を創業した萩原家の歴史は長く、油問屋を営んでいた江戸時代初期にはじまる。ブドウ醸造をはじめたのは1913年(大正2年)と、今から100年以上前にさかのぼる。
『大和葡萄酒』では、日本オリジナルの古来種「甲州」に着目し、世界水準のワインの味わいを追求している。樹齢約130年の指定文化財であるブドウの樹「甲龍」を管理し、ワインを造っているというのも珍しい。ちなみに、ワイン名の「重畳」とは、幾重にも重なるということ。『大和葡萄酒』が、甲州種に着目し研究してきた長い年月になぞらえている。
「ハギースパーク 重畳 2017」は、甲州を樽で熟成し、やわらかなオークの香りと心地よい酸味が特徴のスパークリング。フレッシュな柑橘系の果実味があり、いきいきとした酸も感じられるので、天ぷらなどの揚げ物との相性もいい。これからの季節なら、キスやイカなどの天ぷらと合わせてみるのがおすすめ。適度にミネラル感がありメリハリのある味わい、後味もスッキリと爽やかだ。
女子会で喜ばれること間違いなし。パーティやお祝いの席など、華やかな場にもぴったりの一本だ。
大和葡萄酒
※掲載情報は 2018/06/06 時点のものとなります。
トータル飲料コンサルタント/ソムリエ
友田晶子
米どころ酒どころ福井県に生まれ。ソムリエとして酒類業界に携わり、ワイン・日本酒・焼酎・ビール・カクテルと幅広く取り扱う。業界25年のキャリアと女性らしい感性を活かし、一般向け・プロセミナー、飲食関連イベントの企画・開催、PR事業アドバイス、輸入業者や酒販店・料飲店・ホテル旅館などプロ向けコンサルティング、観光PR支援等を行っている。各種専門家がガイドを務める人気のインターネット検索サイトAll Abouの日本酒・焼酎・ワインガイド。「わかりやすい説明」には定評がある。公式HP内で連載中の「おいしいラク学講座」では、日本酒や焼酎、ワインやビールやスイーツ、チーズにまつわる役立つコラムとおつまみレシピなどを常時更新中。田崎真也氏オーナー、ワインバー「アルファ」(銀座)代表。「シュヴァリエ・ド・タスト・フロマージュ」(フランスチーズ鑑定騎士団)。 日本料飲ビジネス研究会会長/東京芸術学舎 非常勤講師/ふくい食のアンバサダー・福井ブランド大使/球磨焼酎大使/著書「世界に誇る国酒~日本酒~」が、グルマン世界料理本大賞グランプリ受賞!/日本ロシアフォーラム2014「食と農」パネリスト