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濃厚にもかかわらず、後味があっさり
自宅で双子のヤギを飼って7年になります。ヤギ除草や飼育教育など彼らの可能性に魅入られ、話し始めると止まらなくなり、いつも後悔します。ここでもヤギのことを書くことを止めていました。きっと長くなるから。
しかし、先日、大分市の『木村山羊牧場』に伺い、ちょうどヤギの新しい命の誕生に立ち会い、我慢できず、今回、ヤギ乳の話を書くことにします。
ヨーロッパでは元々、人気があるヤギ乳ですが、日本でも最近、ヤギ乳チーズなどの人気が高くなってきました。栄養価も高く、健康面でも注目されています。健康面に関しては、まだまだ検証中の部分も多いので詳しく書きません……いや、書くと長くなるから。
日本も昭和40年代までヤギを飼っていた家庭は多く、高齢者の中には子供の頃、ヤギ乳を飲んで育った方も多い。母乳に近く、消化吸収がいいと言われていますが、匂いとクセが苦手とおっしゃる方がいるのも事実。ただ、ヤギ乳は餌と搾乳時の環境に大きく影響され、その点から見ると、現在、商品化されているヤギ乳は嫌な臭いは解消され、濃厚な部分だけが残っていることが多いんですよ……ともっと書きたいけれど我慢します。
ヤギ乳に馴染みのない方はアイスクリームから試してみるといいと思います。濃厚にもかかわらず、後味があっさりしています。『木村山羊牧場』のヤギ乳で作られたアイスクリームはネット販売が主流ですが、『道の駅さがのせき』でも購入することができます。これからの季節は別府湾で眺めながら食べるのもいいんだろうなぁ……。あぁ、もっと書きたいなぁ。
※掲載情報は 2018/04/20 時点のものとなります。
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キュレーター情報
旅行作家・エッセイスト
イシコ(石原英一)
1968年岐阜県生まれ。静岡大学理学部数学科卒業後、大道芸を使った子供ショーをしながら全国を行脚する生活を10年程続ける。2003年(有)ホワイトマンプロジェクト設立。5年間限定で国内外問わず50名近いメンバーが顔を白塗りにすることでさまざまなボーダーを取り払い、ショーや写真を使った表現活動や環境教育を行う。一方、女性ファッション誌編集長、WEBマガジン編集長を経て、「MONOマガジン」や「散歩の達人」などに連載を持つようになり、エッセイストとしての活動を始める。2008年から2009年まで「SKYWARD」、「SANKEI EXPRESS」、「nakata.net」など新聞、雑誌、WEBに「旅」や「食」をテーマにした連載やブログを持ちながら世界一周。
帰国後、岐阜県安八町に移住し、ヤギと暮らしながら、「旅」と「散歩」をテーマにWEB、書籍、テレビ、講演、商品プロデュースなどを通して表現している。著書に「世界一周ひとりメシ」(幻冬舎文庫)、「世界一周ひとりメシ in JAPAN」(幻冬舎文庫)、「世界一周飲み歩き」(朝日文庫)がある。