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素朴でやさしい甘さのチュニジアのお菓子
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チュニジアのお菓子の特徴は、アーモンドやヘーゼルナッツ、ピスタチオなどのナッツや、デーツ(なつめやし)をよく使うということです。自然の甘さを生かしたお菓子が多く、男性でも甘いお菓子が大好物という人も珍しくありません。 日常的にみんなが口にすることが多いのは、ナッツを練り固めたクリスピーなお菓子「バクラワ」や、デーツのペーストをクスクスなどの原料であるセモリナ粉の生地に包み、揚げて蜂蜜で甘く味付けした「マクロウド」。こうした素朴なお菓子は、家庭ごとに味が異なり、祖母から母へ、母から子へと受け継がれていきます。また、「カークワルカ」は、アーモンドの粉(マジパン)のお菓子。野バラ、とりわけロサ・カニーナのフラワーウォーターが生地に練り込まれ、ほんのり甘い香りが特徴です。 チュニジアではこうしたお菓子をいただくときには、ミントティーが欠かせません。同じ北アフリカのモロッコでもミントティーをよく飲みますが、チュニジアでは、ミントティーにピニョン(松の実)を浮かせるのが特徴です。
「裁判官の耳」とは?
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ラマダン中のお菓子には、「ウェドニン・エル・カディ」が定番です。さくっとした軽い口当たりと、優しい甘さで人気のお菓子です。バラの花のように美しいですが、実は「ウェドニン・エル・カディ」とは、「裁判官の耳」という意味。ここには小さなサイズの物を用意しましたが、チュニジアのお菓子屋さんでは、人の顔ほどの大きなものも買うことができます。 ムハンマドの生誕を祝うお祭りの前日に用意するのが「アシダ」です。これは、クルミをすりつぶしてつくった二層のババロアのようなお菓子に、ピスタチオや松の実で飾り付けをしたもの。つくるのに時間のかかるお菓子ですが、各家庭で準備をして、ご近所同士、交換して食べ比べるのをチュニジアの人々はとても楽しみにしています。 このように、チュニジアには、さまざまなお菓子があります。ミントティーとともに、ぜひ一度召し上がってみてください。
チュニジア産デーツ(乾燥なつめやし果実)種付き 250g
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チュニジアのスイーツに欠かせないフルーツのデーツ(なつめやし)です。 デーツは鉄分、亜鉛、カリウムなどのミネラルと、ビタミンA、Bが豊富といわれています。干し柿のような濃厚な甘みがあり、チュニジアでは日常的に食べられているフルーツです。
※掲載情報は 2015/01/13 時点のものとなります。
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キュレーター情報
チュニジア大使館
チュニジア共和国はアフリカ大陸に位置し、北と東は地中海に面しています。首都はチェニスでアラビア語が公用語ですが、フランスの影響が強く、フランス語も広く普及しています。歴史的には、地中海貿易で繁栄したカルタゴやカルタゴの武将ハンニバルが有名です。地形的には南北に細長く、地中海に面する北の地域は自然を南の地域は砂漠を楽しめます。代表的なチュニジア料理はクスクス、ブリックなどが有名で、トマトやチーズを多く使うなど隣国のイタリア料理の影響も受けています。オリーブオイルの輸出量が世界5位で、ほとんどの料理にオリーブオイルを使用します。沿岸地域では新鮮な魚料理も味わえます。スイーツは乾燥したなつめやし(デーツ)をつかったものが多く、さまざまな種類のお菓子が楽しめます。