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北海道の丸井今井 札幌本店で開催された「サロン・デュ・ショコラ2018」に特設カフェを出させて頂きました。来場者のみなさまに、会場で販売されているショコラと一緒にコーヒーを味わって頂きました。
この会場に来ると、年々チョコレートの味が複雑化している事を感じます。今回、16名の世界トップシェフが“アバンチュール(甘い誘惑)“をテーマにして作った特別なアソートが販売されていました。その中から、特に感動したショコラを2つご紹介します。
オリヴィエ・ヴィダル/赤ピーマンとフランボワーズ
フランスで2007年にM.O.F(フランス国家最優秀職人章)を獲得し、2012年から独立、「サロン・デュ・ショコラ」に登場するのも3度目となるオリヴィエ・ヴィダル。味覚の感性とロジックを融合させたショコラで定評があり「天才」と呼ばれているそうです。
赤ピーマンを素材に使用する事自体非常に珍しいですが、このショコラは赤ピーマンのジュレをフランボワーズのガナッシュで包み込み、噛むたびに赤ピーマンのジュレの新鮮な風味がほんのりと香ってきます。ベリー系のジュースとの相性がよさそうです。
フィリップ・ベル/カレーのショコラ
ショコラ界の重鎮フィリップ・ベルが作るカレーのショコラにも驚かされました。誰もを納得させるカレーショコラを作る事ができるシェフは、一握りだと思います。このショコラは、カレーの風味がショコラを全く邪魔しません。決してお互いを邪魔せずに自然と口の中で溶け合っていく見事さと、不思議さを味わう事ができます。
今回の「サロン・デュ・ショコラ2018」のテーマは「ショコラの偉大なる冒険」でした。まさにそのタイトル通り、新しい味の発見や驚きを与えてくれる味に沢山出会えた気がします。味の構成や食材の選び方を味わい、作り手がどのような思いで作ったのか、想像力を膨らませてくれるものが本当の意味でおいしいショコラなんだと思います。
※掲載情報は 2018/03/14 時点のものとなります。
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キュレーター情報
バリスタ マエストロ
横山千尋
イタリアン・カフェの技術者及びジェラート職人としての日本の草分け的な存在であると同時に権威です。2002年に第1回のジャパン・バリスタ・チャンピオンシップに優勝し、日本人としてWBC世界大会に初参加をはたしました。2004年3月のジャパン・バリスタ・チャンピオンシップに再度優勝し、6月に行われたWBC世界大会(イタリア)に日本代表として出場し、10位入賞。同年10月、ラテアート競技会に出場し、2位入賞。
クオリティを重視し、技術を伝え、広めることを使命とし、2001年6月に(株)フォルトゥーナを設立し、『デル・ソーレ』ブランドの店舗を展開しています。