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創業約100年の菓子店が作る地元愛な洋菓子
栃木名物のひとつに“かんぴょう”があります。ふくべ(ウリ科ユウガオの品種)の果実をひも状に剥いて 乾燥させた食品で、水で戻して煮て寿司の具材や、煮物、和え物などとして使われたりしますね。一番有名なのはお寿司の“かんぴょう巻き”でしょうか。そんなかんぴょうを使ったスイーツを今回はご紹介します。
製造販売なさっているのは栃木県小山市に本店のある「乙女屋」。創業約100年の老舗菓子店です。こちらのコンセプトは「素材主義」。厳選された自然の素材を職人の技から伝統の味を生み出す。かんぴょうを使用した商品は「るかんた」。フランス語の定冠詞“ル”に、かんぴょうのイメージである“乾太”を組み合わせた、いわゆる「ザ・かんぴょう」といったネーミング。小山市内の契約農家が栽培するかんぴょうを煮て、ミキサーに掛け、赤ワインや砂糖などで味付けしてジャム状に加工。新鮮な卵とバターたっぷりのスポンジ生地に包み、しっとりと焼き上げた、優しい甘さが特徴のスイーツです。
基本のアーモンド味は定番の食べやすさがあり、小倉抹茶は抹茶の風味がふわりとただよい、これまた美味。さらに季節限定の焼きりんごは、まさに焼きりんごの味わいも口いっぱいに広がります。「ミネラル分や繊維質を手軽に食べられる」地元の素材を使った、一歩進んだスイーツです。「乙女屋」では他にも地場産の小麦粉を使用した「桜サブレ」や、栃木県産米粉、御養卵を使用したバウムクーヘン「Virgo Baum」などもラインナップしています。
※掲載情報は 2015/01/09 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードジャーナリスト
はんつ遠藤
東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。