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大好きなハリウッド俳優の一人トミー・リー・ジョーンズは、鮎の塩焼きがお気に入りらしい。ところで、琵琶湖にだけ生息する「小鮎」をご存知でしょうか。世界でここにだけ生息するという人もいるくらい珍しい魚です。
鮎の稚魚「稚鮎」のことでしょ？という方もいらっしゃるようですし、僕もそう思っていましたが、正確には違うようです。どうやらえさの関係で、琵琶湖の鮎は成魚でも全長10センチくらいにしかなりません。それを小鮎と呼ぶのです。鮎の好物であるケイ藻やラン藻が河川と比べて琵琶湖には少なく、小鮎は湖中に浮遊している小さなプランクトンを食べて生きています。
琵琶湖の鮎も稚鮎の時に河川に放出され、そこで生息したり、養殖されたりすると大きく成長し、鮎になるそうです。つまり琵琶湖で、そのまま大人になれば小鮎になるのです。小鮎は、ぎゅっと詰まったうまみの中のほろ苦さがいい。南蛮漬けにしてもおいしいし、てんぷらやつくだ煮もいい。
この缶詰のように綿実油と塩だけで仕上げたシンプルな味わいも、つまみにはいいんですよね。なんといっても手軽なのがいい。パッケージが美しいので贈り物にもいいですよね。実は昨日、トミー・リー・ジョーンズに、この缶詰を渡す夢を見ました。彼が出演している缶コーヒーのCMの影響でしょうか。「ビューティフル」って言ってくれましたよ。あくまで夢の中でね。
※掲載情報は 2018/01/20 時点のものとなります。
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キュレーター情報
旅行作家・エッセイスト
イシコ(石原英一）
1968年岐阜県生まれ。静岡大学理学部数学科卒業後、大道芸を使った子供ショーをしながら全国を行脚する生活を10年程続ける。2003年（有）ホワイトマンプロジェクト設立。5年間限定で国内外問わず50名近いメンバーが顔を白塗りにすることでさまざまなボーダーを取り払い、ショーや写真を使った表現活動や環境教育を行う。一方、女性ファッション誌編集長、WEBマガジン編集長を経て、「MONOマガジン」や「散歩の達人」などに連載を持つようになり、エッセイストとしての活動を始める。2008年から2009年まで「SKYWARD」、「SANKEI EXPRESS」、「nakata.net」など新聞、雑誌、WEBに「旅」や「食」をテーマにした連載やブログを持ちながら世界一周。
帰国後、岐阜県安八町に移住し、ヤギと暮らしながら、「旅」と「散歩」をテーマにWEB、書籍、テレビ、講演、商品プロデュースなどを通して表現している。著書に「世界一周ひとりメシ」（幻冬舎文庫）、「世界一周ひとりメシ in JAPAN」（幻冬舎文庫）、「世界一周飲み歩き」（朝日文庫）がある。
