ガレット・デ・ロワ
エーグル・ドゥース
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フランスで新年を迎える際にいただくお菓子といえば……
1月のお菓子といえば、まず思い浮かぶのが「ガレット・デ・ロワ」。フランス伝統の新年を迎えるお菓子です。
今回ご紹介するのは、目白にあるパティスリー『エーグル・ドゥース』さんの「ガレット・デ・ロワ」です。見目麗しく、中身もとても美味しいです。
毎年フランス大使公邸で開催される、フランス大使へのガレット・デ・ロワ献上式では、さまざまなパティスリーのガレット・デ・ロワが所狭しと並びます。そのどれもが心を込めて作られたものばかりで目移りしてしまいますが、それぞれ数が限られていることもあり人気が集中するので、私はまずこちらの『エーグル・ドゥース』さんのものを目掛けて行きます。
ガレット・デ・ロワは、フュユタージュと呼ばれるパイ生地と、中に入るクリーム、この2つのバランスが大切だと思っています。どちらもバターをたくさん使うため、重すぎると食べるのが辛くなってしまいます。
本当に難しいのですが、すばらしいガレット・デ・ロワは、パイ生地にバターの良い香りが十分ありながら程よい軽さがあることでしょうか。
さらに、間に挟んだクリームからちょうど良いしっとり感が感じられると、ついもう一切れ……と手が伸びてしまいます。
『エーグル・ドゥース』さんのガレット・デ・ロワはそのバランスが絶妙なのです。
まずは表面の焼き色をご覧ください。かなり濃いめに焼かれています。この焼き色のおかげで、たくさんのガレット・デ・ロワが並ぶ会場でもすぐに見つけることができるほどです。
カットすると、生地の内部まで焦がさずしっかりと焼いていることがわかります。この焼き加減で香ばしさが強調され、ハッとするほど生地が美味しいのです。
生地だけでも美味しく、クリームだけでも美味しく、合わせて食べるとまたさらに美味しく感じる、ある意味お得なガレット・デ・ロワなんです。
昨年は、試食ではなく美味しいものをゆっくりと味わいたくて、ガレット•デ・ロワ好きの方々と「ガレット・デ・ロワを知り食べ比べを楽しむ会」を企画開催しました。
その会ではもちろん『エーグル・ドゥース』さんのガレット・デ・ロワもご用意。
実はその準備段階から感じたことがあります。
事前に電話予約をしたのですが、その際の対応が非常に素晴らしかったのです。
通常、お電話に出られた方に予約日と大体の引き取り時間を伝えて終了ですが、こちらが頂く時間と当日の焼き上がり時間などを考えて「もし可能であれば、xx時頃いらっしゃれませんか」と提案してくださったのです。
お店側としてできるだけ美味しい間に食べて欲しい、という気持ちの表れをとても嬉しく思いました。しかも決して押し付けがましくなく、テキパキと気持ちの良い対応にすっかり感服してしまいました。
レストランに行くことはまず予約の段階から始まる、と言われます。
お目当てのレストランに電話して、対応が良いと当日までに期待が高まりますよね。
『エーグル・ドゥース』さんは、お菓子の予約からウキウキとさせてくださるお店なんです。
もちろん当日の対応も素晴らしく、つい他のお菓子も買ってしまいました。
『エーグル・ドゥース』さんでは、プレーンなガレット・デ・ロワのほかに、フレーバーを加えたアレンジ版もいくつか作っています。
昨年「キャラメル・ブール・サレ」（塩キャラメル味）と「マロン」をいただきましたが、いずれも絶品でした。
今年は、プレーン、マロン、りんご、いちじくレーズンがあるようです。
ちなみに販売は1月末までですが、なくなり次第終了とのことで、全種類必ず月末まであるということではないようです。食べたいものは予約して早めに確保したいですね！
皆さんにも、ぜひ、今年は味わっていただきたい逸品です。
■店舗情報
エーグル・ドゥース
住所：〒166‐0033 東京都新宿区下落合3‐22‐13
電話：03-5988-0330
営業時間：10:00‐19:00
定休日：月曜日（祝日除く）・火曜日
※掲載情報は 2018/01/15 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理家／バスクの食旅コーディネーター
後藤初美
料理家。JSA認定ワイン・エキスパート。CPA認定チーズプロフェッショナル。国際薬膳調理師。
FFCCフランス料理文化センター、パリのエコール・リッツ・エスコフィエ等でフランス料理・お菓子を学ぶ。
大手企業にてアドミニストレーター、カスタマーサービス、社長秘書等勤務後、2010年より「フレンチスタイルの家庭料理とお菓子・食のフランス語教室ル・プティ・フール」主宰。
手軽にできて簡単美味しくヘルシーなフレンチを広めるべくレッスンを開催。同時に、旅先で悔いなく美味しいものを食べたい方のための「食のフランス語講座」を開催、旅行を計画中の方や料理留学の準備講座として好評を得ている。
毎年続けるフランスの地方巡りはもはやライフワーク。渡仏回数25回以上、延べ日数は330日超。近年は毎年美食の街フレンチバスク地方へのツアーを企画し、現地ならではの食とワインを堪能する。多数出演したBSジャパン「辰巳琢郎の葡萄酒浪漫」では、当日ゲストの選んだワインに合わせてその場で料理を作る。西洋占星術を学び、星座と食を組み合わせたパワーフードも提案する。
