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伝統と格式のクラシックホテルグルメを気軽にテイクアウト
異国情緒あふれる港町横浜を代表するクラシックホテル「ホテルニューグランド」。伝統と格式のホテルに知る人ぞ知るお持ち帰りグルメがあった。
ホテルニューグランドは1927年開業。横浜の山下公園に面した伝統と格式あるクラシックホテルだ。本館と高層のタワー館に分かれるが、世界の歴史と共にあり続けるその本館は、各国の要人にも愛されてきた港ヨコハマの顔である。 一歩足を踏み入れるとその風格ある空気感に圧倒される。伝統と格式のホテルニューグランドには、ホテル発祥のグルメが多い。たとえば、今や国民的な料理となっている「スパゲティナポリタン」、「プリンアラモード」、「シーフードドリア」、いずれもホテルニューグランド発祥だ。館内のレストランも名店揃いだが、気軽にニューグランドグルメのエッセンスを味わえるテイクアウトメニューが「ビーフパイ」。
コンガリと焼かれたパイにも食欲そそられるが、包まれた未知のビーフはいかなるものかと想像掻き立てられる。早速手づかみでいただく。初めの食感はサクッ、次の瞬間ジュワッ。濃厚で少し甘めのビーフが口内に広がる幸福感。パリッの下はしっとりした皮なので相性も抜群。ビーフは国産牛を用い、肉と野菜をじっくり煮込んだ旨味たっぷりのオリジナルソース。1本の重さは約62グラム、タテ約13センチ、ヨコ約4センチで厚さは約3センチ。フォークとナイフでも、手に取ってもちょうど良いサイズだ。焼きたてはもちろん最高だが、冷めてもその美味しさを改めて実感できるのはまさしくイッピン。ビールやワインのお供にも最高、パーティーへ持参すれば賞賛の嵐間違いなしだ。
山下公園に面する本館1階のコーヒーハウス「ザ・カフェ」で販売されているテイクアウトメニューであるが、1日限定50本の販売とあって、たちまち完売だ。常連は毎日11時30分と15時30分の焼きあがりタイムを狙う。これは予約をした方が良さそう。
※掲載情報は 2014/12/28 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ホテル評論家 旅行作家
瀧澤信秋
ホテル評論家、旅行作家。All About公式ホテルガイド。ホテル情報専門サイトHotelers編集長。日本旅行作家協会会員。日本を代表するホテル評論家として、利用者目線やコストパフォーマンスを重視する取材を徹底。その忌憚なきホテル評論には定評がある。フィールドは、ホテルステイからホテルグルメ、ホテルにまつわる社会問題までと幅広い。テレビやラジオ、雑誌などへの露出も数えきれず、業界専門誌への連載も手がけるなどメディアからの信頼も厚い。また、旅行作家としても旅のエッセイなど多数発表、ファンも多い。2014年は365日毎日異なるホテルへチェックインし続ける365日365ホテルを実践中。「365日365ホテル 上」(マガジンハウス)として上半期のホテル旅の記録をホテルガイドも兼ねて上梓した。著書に「ホテルに騙されるな!プロが教える絶対失敗しない選び方」(光文社新書)などがある。