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ザ・ビアー su 素[菅原工芸硝子]
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千葉県九十九里に工房のあるSUGAHARAは日本を代表する工芸ガラスメーカーのひとつ。
10年ほど前にパリで開催されているインテリア雑貨の国際見本市Maison & Objetへの出展のお手伝いをさせていただいて以来、フランスのミシュラン星付きレストランにもSUGAHARAの美しいガラス食器の数々を紹介させていただきました。フランス人たちがSUGAHARAのガラス食器に驚いたのは、クリスタルと見間違うほどの透明感と三千を超えるアイテム数(現在は4千)でした。しかも一品一品がハンドメイドです。
そしてどこからこんなアイデアが?といつもワクワクさせられる新しい商品が毎春の新作発表会でデビューします。しかもそのほとんどが、社員である工房の職人たちによるものと言うのも驚きです。
SUGAHARA(菅原工芸硝子)は昭和36年設立。折しも日本は高度成長期。大量生産大量消費の時代の波に押されて多くのガラス食器が中国製となってゆく中、ひたすら坩堝(るつぼ)の火を守って来ました。
青山にあるSUGAHARAのショップへ行く度にあれも欲しいこれもいいなぁとなってお店丸ごと買ってしまいたい衝動に駆られますが、ぐっとがまんをして連れて帰りたいグラスをひとつだけ選ぶのが私の密かな楽しみです。
そんな中、埼玉県のクラフトビールCOEDOのコエドブルワリーとSUGAHARAのコラボレーションで誕生した「ザ・ビアー」シリーズの”su 素“というシンプルな球形のグラスにとても惹かれました。
てのひらに収まるころんとした形状は可愛らしく、そして驚くほど軽い!でも実はビール1本分(330ml)が全部注げてしまう頼もしいビールグラスなのです。
菅原裕輔社長によれば、「COEDOの“紅赤”のためにその香りや風味をより引き立てるように、また丸い形はガラスが一番自然に膨らむ形のため、その存在をなるべく消して、このビールの紅赤の奥深い色味を愉しんでいただけるように選択した形状」とのこと。なるほど、このグラスで味わってみると麦芽の苦みよりも、素材の甘みや香りがふくよかに感じられ、とても豊かな時間を過ごすことができます。
クラフトビールがこれだけ身近になって来た今、ご家庭にあるジョッキや普通のビールグラスで飲んでみても実はあまりおいしくないと思った経験はありませんか?
ビールは喉の乾きを一気に癒す飲み物から、ゆっくりと味わう飲み物へ進化しているのです。さらに空気が乾燥し始める秋から冬こそビールが本当においしい季節。SUGAHRAとCOEDO、日本のクラフトマンシップが響き合うこんな素敵なグラスをひとつ手に入れてみませんか?丸い透明のグラスにすっかり収まったボトル1本のビールを手にしたときの気持ちよさ、体感していただきたいです。
※掲載情報は 2017/11/09 時点のものとなります。
フードプランナー&フランス語通訳
勅使河原加奈子
東京都生まれ。学習院大学文学部フランス文学科卒。ワイン専門商社勤務後、フランス人シェフ招聘ビジネスに7年半関わり、2000年フードデザイン&イベントプランニングCREMA設立。フランス人シェフの招聘を続ける傍ら、ハチミツ専門店のMD企画、ホテル・レストランのオープン・リニューアルのアドバイス、洋菓子専門誌編集、フランスわさび栽培コーディネート、百貨店内フードショップMD企画、仏レストランブランドの商品開発のアドバイス、洋包丁輸出コーディネートなどを経て、食イベントの企画制作、レストランのHP制作、食の撮影コーディネート、イベントのPRコーディネートなど食全般の仕事に携わる。同時に料理・ワイン・製菓・製パンに特化したフランス語専門通訳者および翻訳家(翻訳本「ジョエル・ロブションのすべて」)としても活動。2011年秋以降、地方創生、地方食材のリサーチとフランス人シェフへの紹介、国内外での燗酒の普及にも携わる。