1枚1枚心を込めて作られる老舗の煎餅

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1枚1枚心を込めて作られる老舗の煎餅

さっくりとした伝統の味、花鳥風月の絵柄も風流

1枚1枚心を込めて作られる老舗の煎餅

「松﨑煎餅」は、1804年(文化元年)に初代・松﨑惣八が芝魚籃坂にて創業したといいますから、200年以上もの歴史を持つ老舗中の老舗です。三代目・宋八が1865年(慶応元年)に銀座に店を移し、現在は七代目がのれんを守っています。「松﨑煎餅」の代表作といえば、瓦煎餅の「三味胴(しゃみどう)」です。小麦粉に砂糖、卵などを加えて作るさっくりとした軽い口当たりの煎餅で、その形が三味線の胴に似ていることから、「三味胴」と名付けられました。煎餅の表面には、焼印や糖蜜で花鳥風月の絵柄が描かれているのが特徴です。春は桜やうぐいす、夏はアヤメや花火というように、季節ごとにさまざまな絵柄が楽しめます。こうした色鮮やかで繊細な絵柄は、店に代々伝わる「1枚1枚心を込めて手を抜くな」という教えの通り、職人たちの手によって丁寧に描かれています。「三味胴」は5枚入りで648円。贈答用には、箱入りの「江戸瓦 暦」(8枚入り1,080円、16枚入り2,160円、24枚入り3,240円)がおすすめです。あんこやクリームなどの甘いものは苦手という方にもこの瓦煎餅なら喜んでいただけますし、煎餅にしてはめずらしく季節を感じられるので、ちょっと気の利いた手土産に最適。また、ある程度期間はかかりますが、「三味胴」に好みの絵柄や名前などを入れたオリジナルの商品を注文することも可能です。会社名とロゴを入れて創立記念のプレゼントにしたり、結婚式の引出物や内祝いなどに使う方もいるのだとか。こうしたサービスがあるのも面白いですね。瓦煎餅にはほかに、そら豆、落花生、胡麻、味噌が入ったものもあります。また、うるち米を使った堅焼きの「草加煎餅」、厳選したたもち米で作るあられ、おかき各種も人気です。

1枚1枚心を込めて作られる老舗の煎餅

※掲載情報は 2014/12/23 時点のものとなります。

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キュレーター情報

岸朝子

食生活ジャーナリスト

岸朝子

大正12年、関東大震災の年に東京で生まれ、女子栄養学園(現:女子栄養大学)を卒業後、結婚を経て主婦の友社に入社して料理記者歴をスタート。その後、女子栄養大学出版部に移って『栄養と料理』の編集長を10年間務める。昭和54年、編集プロダクション(株)エディターズを設立し、料理・栄養に関する雑誌や書籍を多数企画、編集する。一方では、東京国税局より東京地方酒類審議会委員、国土庁より食アメニティコンテスト審議員などを委託される。
平成5年、フジTV系『料理の鉄人』に審査員として出演し、的確な批評と「おいしゅうございます」の言葉が評判になる。
また、(財)日本食文化財団より、わが国の食文化進展に寄与したとして食生活文化金賞、沖縄県大宜味村より、日本の食文化の進展に貢献したとして文化功労賞、オーストリア政府より、オーストリアワインに関係した行動を認められてバッカス賞、フランス政府より、フランスの食文化普及に努めた功績を認められて農事功労賞シュバリエをそれぞれ受賞。
著書は『東京五つ星の手みやげ』(東京書籍)、『おいしいお取り寄せ』(文化出版局)他多数。

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