アイスクリームのコーンにコーヒー!? ANYWHERE DOORのコーンショット

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 「おじさんになって嫌だなぁと思うことはありますか?」
 先日、若い女子アナウンサーから聞かれ、唸ってしまいました。
 「例えば、流行りのスイーツの名前がわからなくて、おじさんになっちゃったなぁとか…」
 彼女は、どうしても僕に、おじさんを自覚させたかったようです。
 その時、ふとANYWHERE DOORのコーンショットを食べた時のことを思い出しました。内側に、チョコレートをコーティングしてあるアイスクリームのコーンに、コーヒーを注ぎ、飲んだ後、コップも食べることができるスイーツです。ハイブリッドスイーツ(二つのスイーツを組み合わせた物)と呼ばれ、クロワッサンとドーナツを合わせたクロナッツなどがあるらしい。
 そのスイーツを僕は知りませんでした。「へぇ、こんな食べ物があるんだねぇ」とおじさん度たっぷりにつぶやきながらコーヒーをすすり、コーンをかじりながら、「ニューヨークやロンドンなどにありそうな感じだね」とつぶやくと周囲の若者は驚きました。どうやらコーンショットは、ニューヨークが発祥らしい。「おじさん、やるねぇ」とあえて「おじさん」という言葉を使ってからかわれました。体験値は身体に刻まれているようです。そう考えるとおじさんも悪くありません。
 でも、今、この文章を書きながらANYWHEREのHPを確認する際、文字が見にくいなぁ……と老眼鏡をかけました。それはおじさんになって嫌だなぁと思うことですね。

アイスクリームのコーンにコーヒー!? ANYWHERE DOORのコーンショット

※掲載情報は 2017/10/06 時点のものとなります。

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キュレーター情報

イシコ(石原英一)

旅行作家・エッセイスト

イシコ(石原英一)

1968年岐阜県生まれ。静岡大学理学部数学科卒業後、大道芸を使った子供ショーをしながら全国を行脚する生活を10年程続ける。2003年(有)ホワイトマンプロジェクト設立。5年間限定で国内外問わず50名近いメンバーが顔を白塗りにすることでさまざまなボーダーを取り払い、ショーや写真を使った表現活動や環境教育を行う。一方、女性ファッション誌編集長、WEBマガジン編集長を経て、「MONOマガジン」や「散歩の達人」などに連載を持つようになり、エッセイストとしての活動を始める。2008年から2009年まで「SKYWARD」、「SANKEI EXPRESS」、「nakata.net」など新聞、雑誌、WEBに「旅」や「食」をテーマにした連載やブログを持ちながら世界一周。
帰国後、岐阜県安八町に移住し、ヤギと暮らしながら、「旅」と「散歩」をテーマにWEB、書籍、テレビ、講演、商品プロデュースなどを通して表現している。著書に「世界一周ひとりメシ」(幻冬舎文庫)、「世界一周ひとりメシ in JAPAN」(幻冬舎文庫)、「世界一周飲み歩き」(朝日文庫)がある。

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