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会津伝統野菜の種を未来へとつなぐために
会津地方で古くから栽培されている、会津小菊南瓜、余蒔(よまき)胡瓜 丸茄子 かおり枝豆などの野菜は、「会津伝統野菜」と呼ばれ、それらは現在まで種に手を加えることなく受け継がれてきた希少な在来種です。この会津伝統野菜を含めた会津の食文化を、後世に残していこうと活動を続けていらっしゃる長谷川純一さん。彼に出会ったのは、2014年のスペインで開催されたアリメンタリア国際食の見本市でした。彼らは支倉プロジェクトの一環として参加されていました。初めて聞く会津伝統野菜・・・会津伝統野菜の生産者が少なく、このままでは途絶えてしまうという危機感や種をつないでいくということがいかに大切なのか!長谷川さんは「人と種をつなぐ会津伝統野菜」という会を設立され、伝統野菜を後生につなごうと活動。会津伝統野菜の種は販売されているわけではなく、毎年種を採取し、翌年に植えるということを繰り返し、未来へとつなげています。
今回はこの中から3種を紹介します。
「会津丸茄子」は、濃い黒紫色で光沢が良く緻密な肉質を持ち焼く・煮る・炒める・漬ける・茹でる、何にでも合います。
「小菊カボチャ」は、地かぼちゃとして知られ、皮が固いため長期保存ができます。ねっとりとした食感がありパンプキンスープなどが美味しいです。
「かおり枝豆」は、 甘味と香りが口の中に広がる枝豆の逸品です。
長谷川純一さんは個人農家さんですが、直接連絡をして購入ができますよ。
※掲載情報は 2017/09/28 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理家 salon de R主宰
山田玲子
1995年~浜田山の自宅にて料理教室「Salon de R」を主宰。 小学生の国際交流の活動を通じ、食する事は人の輪なり・・と感じ「美味しい料理はあなたを想う温かい心から」をコンセプトに。 マダムなおうちごはんを大笑いの中、無理なく楽しく大胆に調理!お料理とともにおもてなしのコーディネートから笑いの心意気まで伝授いたします。国内はもとより、NYやヒューストン、スペイン、韓国、シンガポールなど、海外でもレッスンを開催。各地で食を通じて人々と交流を深めている中で「食は一番身近な外交」であると実感。企業の料理教室講師や、食品会社のレシピ開発やケータリング、各種イベントや 食とコミュニケーションなどのタイトルで講演会も多く開催。
2002年家庭画報「とっておきのおかず大賞」審査委員特別賞受賞
著書として
「おにぎりレシピ101」英訳付き ポット出版
「サラダBowlレシピ」大和書房