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スイーツの中でも、長年愛され続けているものの1つが、プリンではないでしょうか。フルフルの食感に卵の風味たっぷり。昔ながらの固め食感や、今どきの口どけ食感のものなど、好みはあっても、食べれば思わずホッとしてしまう優しい味。最後の一口を食べ終わるのが名残惜しいと感じてしまう、プリンってそんな魅力があると思いませんか?
スプーンが入った瞬間から卵の香りふんわりと!
旬の素材を使ったタルトやバースデーケーキに定評がある「パティスリー シェリーブラン」。神奈川・川崎市を中心に展開していて、その5店舗目として、8月に東京・目黒区の「自由が丘スイーツフォレスト」に新店をオープンしたばかりです。まさにスイーツの殿堂といえる同施設には、様々なスイーツに目を奪われるばかりなのですが、その中で初めて同店のショーケースをのぞいた時に、思わず胸がキュンとなりました。派手な装飾のスイーツではないのですが、そのシンプルなつくりから素材の良さが際立ち、愛らしいとも思えるスイーツの数々に興味が注がれたのです。
そんな中で、特に胸躍ったのが「ミルキープリン」です。
プリンならではの、やわらかな薄オレンジ色の卵生地が魅力的で、卵のよい香りがたまりません。ふんわりとした食感が、スプーンを通じて指に伝わるくらいに繊細な感触も、食べずとも想定内のおいしさでしょう。卵の存在感と、北海道産の生クリームと牛乳のなめらかさが混在していて、とても心地よい味わいです。容器もかわいらしいボトルタイプで、冷蔵庫にちょこんと置いてあったら、すぐに手に取ってなくなってしまいそう。
このプリンの味を知ってしまうと、他のタルトやケーキも気になるところ。店名の「Cherie Brin」は、フランス語で“愛らしい新芽”という意味があり、誕生日や新しい門出、記念日など、お客様にとって大切な日にご利用いただけるようなお店に成長したいという願いを込めて名づけられた、とのことです。
まさに、お子さんのためのスイーツ選びにもぴったりですね。施設内ではイートインもできますが、日常でも友人への手土産に喜ばれそうですし、何よりティータイムが楽しくなりそう。秋は食欲の秋でもあるし、読書の秋でもあります。お気に入りの本を片手にプリンを楽しむのも素敵ではないでしょうか。
※掲載情報は 2017/09/19 時点のものとなります。
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キュレーター情報
アジアンフードディレクター
伊能すみ子
アジアンフードディレクター/1級フードアナリスト 舞台制作や民放気象番組ディレクターを経て、食の世界へ。調理師専門学校で調理、食文化を学びながら、食の専門家であるフードアナリストとして活動を開始。メディアを中心に飲食情報の提案やアジア各国料理の執筆、講演、講師、レシピ制作などを行う。
「ASEAN食のコンシェルジュ」、「タイフードコンシェルジュ」、「カンボジア旅のリポーター」などの肩書を持ち、食と旅の提案も手がける。年に数回、アジア諸国を巡り、屋台料理から最新トレンドまで、現地体験を専門webサイトにて多数掲載。書籍『専門店が教える スパイスの基本』(PHP研究所)では、レシピを担当。日本にいながらも他のアジア諸国のおいしい料理を楽しめるような、環境作りを目指す。