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玉屋珈琲店
有機ダークローストブレンド 粉
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京都の台所「錦小路」を少し上がったところに玉屋珈琲店があります。珈琲店といっても喫茶店ではなく、製造卸し元。あたりには、挽き立ての珈琲の香りがするのが目印です。
1900年代の終わり頃、まだまだ「オーガニックコーヒー」というものがほとんど少なく、かつ、オーガニックコーヒーで美味しいとうなるものは、ほとんどありませんでした。
スターバックスが日本上陸し、煮詰まった喫茶店のコーヒーではなく、挽き立てのコーヒーの需要が急速に増えてきた頃、玉屋珈琲店は、既にオーガニックコーヒーを輸入しておりました。
「玉屋」の屋号は、社長が玉本久雄さんで、我々の仲間うちでは、通称「玉ちゃん」と呼ばれ、関西きっての愛されキャラの代表的人物。ここからは、玉ちゃんと呼ばせていただきますね。
玉ちゃんがオーガニックコーヒーを販売したばかりの頃、私は縁あって、表参道のブラウンライスカフェのメニュープロデュースをすることになり、美味しいオーガニックコーヒーを探しておりました。しかし、当時は何というか、「オーガニック」だからそれだけでいいの?というくらい味がぼやけて、パンチがないものが多かったのです。
玉屋珈琲のオーガニックコーヒーも例外ではなく、京都っぽいというか、はんなり、優しい味どすね~~という感じでした。私は、上陸したばかりのスタバの豆を玉ちゃんに送りつけ、少し強めの焙煎なんだけど、苦みも香りもバランスよく、とにかく、飲んだ人が「美味しいね。また飲みたい。豆を買って帰りたいね。」というものに焙煎して欲しいと無理難題を押し付けたのでありました。
当時は、ベテランのバリスタさんがいて、何度か試飲を繰り返し、満足のいく、当時としては、日本一美味しいオーガニックコーヒーをカフェで提供することができたのでした。その後も、全国各地でオーガニックカフェのプロデュースの話があると、玉屋珈琲店の豆をおすすめしておりました。
オーガニックは、原材料と製造過程の安全性は保証されても、味の保証は実のところありません。それはそれで「個人の好みだからね」で片付けられることではあれど、私自身、オーガニックは美味しくなくてはダメだと思っています。野菜や米などの食材はそのハードルをクリアしたものが多いのですが、加工品となると、首をかしげたくなる「ほんまにオーガニックでっか~?」と思う商品も少なくありません。加工品は、オーガニック素材に、プラス職人の技が必要となり更にハードルが高くなってしまいます。
それをなんなくクリアした玉屋珈琲の商品って、もしかしたら凄いのかもしれません。
なぜ、このような表現をするかといいますと、玉ちゃんがとっても、ゆるキャラで、
「どや!うちはオーガニックやで!」という気負いが全くない社長なのです。
玉ちゃんは相変わらず「オーガニックいうても美味しくないとなぁ~、あかんわな〜」と肩に全く力が入ってないところが魅力。
玉屋珈琲の私が一番好きなタイプは、「ダークローストブレンド」アイスにしても、スウィーツに使っても存在感あるコーヒーです。
例えば私は、小豆を甘く煮たものと、このコーヒーで小豆珈琲ゼリーを作る。
簡単かつ、以外な組み合わせに驚くばかり。そのときに、できれば玉屋珈琲のオーガニックコーヒーの豆とホワイトリカーで作る「コーヒーリキュール」を入れて頂くと
申し分のない、完璧なスウィーツになります。
京都の紅葉も、これからが本番。
観光客でごったがえしそうですが、
是非、引き立て、入れ立てのオーガニックコーヒーを持ち帰りましょう!
価格:200g 972円(税込)
ダークローストブレンド
京都市中京区境町通り蛸薬師下ル菊屋町520
(株)玉屋珈琲店
※掲載情報は 2017/09/17 時点のものとなります。
料理家/フードディレクター
タカコナカムラ
山口県の割烹料理屋に生まれる。
アメリカ遊学中にWhole Food(ホールフード)に目覚める。
日本の伝統食・発酵食、乾物料理の第一人者として、数多くの商品開発や、オーガニックカフェのプロデュースに関わる。
現在、食と暮らしと環境をまるごと学ぶ「タカコ・ナカムラWhole Foodスクール」を主宰。
通信講座(がくぶん)では、
「野菜コーディネーター」「発酵食スペシャリスト」
「AGEフード・コーディネーター」など食と美や健康に関する講座を多数監修。
一般社団法人ホールフード協会 代表理事