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果物の甘酸っぱいピュアなエキスでカラダの中から元気になる
“どうせ飲むならカラダに合ったお茶を“というのは、私がお茶をお伝えする度に大切にしているコンセプトのひとつ。本来、お茶というのは、もともとはどのお茶も1枚の同じ葉っぱ。学名を「カメリアシネンシス」といいます。同じ1枚のお茶の葉っぱなのに、緑茶だったり烏龍茶だったりするのはその加工法、つまり製造方法が違うだけ。本来お茶と言われるものは「カメリアシネンシス」が原料なのだけれど、現代において”お茶“と言われるものには定義らしき定義は特になし。煮だして飲料としていただくものを”お茶“と呼ぶ。多くは植物が主流で、ハブや柿の葉、桑の葉などはその類。また、今回紹介するフルーツを原料にしているのもフルーツティーと呼び、同じくお茶にカテゴライズされます。正しい定義はないけれど、”煮だして飲料ならオッケー”のものを、私たちはお茶と呼ぶ。そんな風にお茶という定義は実は結構アバウトなのです。“そんなこといいのか～“とお叱りを受けそうですが、そんな懐の広いお茶の楽しみ方に世界中の人が魅了されている、そんな風に思います。あ、当然その魅了されているひとりが私であるのは、言わずもがなですね。
本日、紹介するのはFLORTE（フローテ）のフルーツティー。
パッケージやネーミングからはフランスのものか？はたまたフルーツティーの本場ドイツのものか？と思いそうですが、実は香港生まれのオーガニックティーショップ。残念ながら日本にはまだ店舗がありません。香港の高級スーパー「CITYSHOP」のお茶コーナーや、尖沙咀（九龍島側）のショッピングセンター「K11」に店舗が入っていまして、香港に行くと必ず立ち寄って何か購入してしまうお店のひとつです。
思いがけず中国生活が長かった私ですが、広州滞在時代には「香港」が電車で行けるとあって、本当の何度も通った思い出の地。香港には食料品の買出しがてら行くことが多かったのですが、こちらのフルーツティーは当時から良く買い求めていた思い出の一品。中国本土では、中国茶の美味しいものは容易に見つかるのですが、それ以外のお茶でリピートしたいものはほんの僅か。僅かなお気に入りの商品として、帰国後も香港に行く度購入し、マイロングセラーとして、今だにリピート買いしております。リピートの決め手はオーガニックであることと、美味しさ、そしてカラダに良いこと。
こちらの店舗にはたくさんフルーツティーはあるのですが、特に今回紹介させていただいている「POMEGRANATE」はもう何度リピートしたでしょうか。“味良し、パッケージ良し、体に良し”という3大満足付き。英語商品名のまんま「ざくろ」がベースのフルーツティーです。
ざくろは「女性の果実」と言われ世界中の女性が指示するフルーツのひとつ。
幼い時、近所に「ざくろ」の木があって、実がなると、「酸っぱ！」と言いながら、みんなで食べた懐かしいフルーツです。昨今ではざくろの商品は溢れていますが、日本では果物屋で買おうしても、見つからないミステリアスフルーツ。ちなみに中東やインドでは普通に売っています。
「POMEGRANATE」は時間をかけてゆっくり淹れるのがコツ。茶葉であるドライフルーツを美味しく淹れるには、最低でも10分程度は蒸らす時間が必要です。ゆっくり抽出させたら、砂糖やはちみつを加えていただくのが王道スタイル。日本人はお茶というお茶全てに糖分を淹れるのを嫌がりますが、フルーツティーは酸味が強く口当たりがどうしても酸っぱくなるのは避けられません。より美味しくいただくには、わずかでも糖分を入れることで本来のフルーツの味も引き立ちます。
おすすめは“はちみつ”を加えること。はちみつを加えると、ストレートの酸味が嘘みたいに和らぎ、あったかい“フルーツエキス“が身に沁みてゴクゴクいただけます。個人的には体にはビタミンは年中必要だと思っていますが、秋冬はどうしても外気温もカラダのも冷えていますので、どうもフルーツをいただく機会がめっぽう減ります。フルーツティーだと温かくて栄養分が取れるとあって、これからの季節に毎年大活躍のお茶です。
窓から寒い空を見上げ、暖かな部屋で抽出時間を待つのもまた楽しい。みるみる内に美しいルビー色のフルーツティーが出来上がり、秋冬こそ、お勧めの逸品です。
※掲載情報は 2017/09/11 時点のものとなります。
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キュレーター情報
茶ムリエ/メンタルコーチ
宮原昌子
綜合商社勤務を経て結婚。上海に住んだことをきっかけに、上海で中医学・中国茶を学び、飲むこと・食べることが毎日を健康で楽しく過ごすことになると実感。
帰国後、中国茶専門店にて通訳・バイヤー・コーディネート等を手掛け、２００４年より茶ムリエとして活動。自宅サロン主宰・企業や団体へのセミナー講師・雑誌やテレビ等の茶の監修・執筆業など多岐にわたり活動後、広州へ転居、華南農業大学茶学部の聴講生となる。
帰国後、クリニックに勤務、心のケアを実動で学び、心理学・コーチングを学ぶ。中医学と茶の理論に加え、心理学とコーチングを掛け合わせた独自のメソッドで、自己治癒力を高める方法・セルフケアのアドバイスを行うと共に、体質にあった茶の選び方を提案している。悩みを明確に整理し、本当にやりたいことの目標・プロセス設定で目標達成をサポートするコーチングセッションは、自信を持って自分らしく生きていけると好評
上海医薬大学 推拿科卒業
中国労働省和社会保障部公認資格 高級茶藝師・評茶師
銀座コーチングスクール ＧＣＳ認定コーチ
監修本：別冊Lightning vol.53「ペットボトルのお茶の本」 枻出版社
